キヤノンのディジタル一眼レフカメラの一機種。EOSシリーズの機種であり、同社のラインナップ中ではミドルクラスに位置する。
- 型式
- 撮像素子
- シャッター
- 速度: 最高1/8000秒
- 連写速度: 最高5.3枚/秒
- 耐久性: 約10万回
- 記録方式
- 液晶モニター
- 寸法: TFTカラー液晶3.0型
- 画素: 約104万画素
- 視野率: 約100%
- その他
- バッテリー: LP-E6
- コネクター類
- デジタル端子(USB 2.0)
- ビデオ出力端子(NTSC/PAL選択可)
- ステレオ音声出力
- HDMIミニ端子 (タイプC、CEC対応)
- リモコン端子 (リモートスイッチRS〓60E3用)
- 大きさ
- 144.5mm(幅)×105.8mm(高さ)×78.6mm(奥行)
- 約675g(本体のみ)
- 約755g(CIPAガイドラインによる質量)
- 発売日: 2010(平成22)年9月18日
- 価格帯: オープンプライス(ボディのみ市価13万円前後)
カメラ本体に、レンズをセットして販売するものをレンズキットという。
次の各レンズとのセットモデルが用意された。
- EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS
- EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS
18-135は、50D用のレンズ18-200に代えて採用されたレンズである。しかし、これも良いレンズではない。
18-55は、50D用のレンズ17-85に代えて採用されたレンズである。かつて、18-55はUSMだがISのないレンズが存在したが、その旧型と比較すると若干の改善はあるようだが、これも1800万画素の60Dで使うには充分な性能のあるレンズとは言えない。
前機種「EOS 50D」に対する後継機である。次のような機能を特徴としている。
- 約1800万画素の自社製CMOSセンサー(APS-Cサイズ)
- 高性能映像エンジン「DIGIC 4」 (EOS 50Dから継続)
- ISO感度は常用100〜6400、拡張設定にISO12800を用意
- コントラスト補正機能「オートライティングオプティマイザ」をRAW画像に対応 (EOS 50Dから継続)
大幅に軽量化されているため、持ちやすさは向上している。しかし性能に対して価格が高いことから批判殺到。
60Dは、7DとX4の中間に配置しようと計画されたものの、完成してみると50DとX4の中間になってしまった。従って価格は50DとX4の中間くらいが妥当だと思われたが、7Dと殆ど変わらない価格であった。
かなりのスペックダウンが確認されている。
- 連写速度が低下 (秒6.3コマ→秒5.3コマ)
- 任意の連写速度設定機能も削除 (秒5.3コマと単写しか選択できない)
- 記録メディアもスペックダウン (UDMA対応CF→SDXCメモリーカード)
- メディア変更に伴い、連続撮影枚数が低下 (JPEG90枚→58枚、RAW+JPEGは10枚→7枚)
- カスタム機能が大幅に制限 (25種→20種)
- ボディ材質の変更 (マグネシウム→プラスチック)
- リモコン端子がスペックダウン (従来のTC-80N3等は使えず、Kiss用と同じに)
- バッテリーが変わった
- キットレンズはさすがに変更された
- シンクロ端子が無くなった
- WFT-E3接続用の拡張システム端子(底面)が無くなった
不具合修正や新発売のレンズ対応などのため、ファームウェアは随時更新されている。
- 1.1.0
- 内蔵ストロボの「ワイヤレス機能」を、バッテリーが抜けても初期化されないよう対応
- 縦で撮影したとき、回転情報が正しく認識されないことがあるバグの修正
- 1.0.9
- 「アートフィルター」を「クリエイティブフィルター」に名称変更
- カスタム機能C.Fn II-1(長秒時露光のノイズ低減)有効時、露光時間5秒以上で撮影するとカメラが誤動作することがあるバグの修正
- EOS Utilityで、カメラが誤動作することがあるバグの修正
- 1.0.8
- 一部のレンズとの組み合わせでストロボを使用時、撮影画像が露出オーバーになるバグを修正。
- 1.0.7
- (詳細不明)
- 1.0.6
- (詳細不明)
- 1.0.5
- (詳細不明)
- 1.0.4
- (詳細不明)
- 1.0.3
- (詳細不明)
- 1.0.2
- (詳細不明)
- 1.0.1
- (詳細不明)
- 1.0.0
最初期版と見られている。
関連するリンク
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/60d/用語の所属
一眼レフカメラ
デジタルカメラ
EOS