福田
読み:ふくでん

 仏教において、布施する側が功徳という苗を植えるための田。
目次

概要
 元来は、釈迦を田んぼに見立てたものである。
 田に稲を植えると稲が実るように、釈迦に対し、布施をすればいずれ自分に見返りが、悩みを打ち明ければ説法などが返る、とするものだった。
 釈迦入滅後、大乗仏教が広まると、更に解釈は広まることになる。

特徴

由来
 現在の日本の仏教、つまり大乗仏教では、福田の相手は僧侶に限らない。
 妙法蓮華経などが説くように、には誰もがなれ、誰でも悟りの世界である彼岸に行くことができる。つまり、誰に対して功徳を積んでも良いということになる。

三福田・八福田
 対象が誰でも良いというのであれば、権力者などに持って行こうとなりがちであるので、三福田という考え方が生まれた。
 また、これを更に分けて八福田とすることもある。
 現在で言うところの道徳や福祉の要素を含み、これが支那を経て日本へと伝わった。

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