C - 通信用語の基礎知識

C
読み：スィー
外語：C

　ラテンアルファベット第3字。大文字C、小文字c。ギリシャアルファベットに対応する文字はない。

目次

文字

用途
呼称

主な用途

科学
通信
情報処理
文化・芸術
運輸・交通
その他

符号
関連する文字

ダイアクリティカルマーク
ダイアクリティカルマーク×2
その他

用途
　言語により様々な音素を表わす文字として使用される。
　元々ラテン語では音素 /k/ を表わしたが、後に変化し、ヨーロッパの言語でも様々な使われ方をするようになった。大きくは、英語やスペイン語のように音価 [s] や [θ] を表わす流派と、イタリア語などのように音価 [tf] (チャ/チュ/チョに似た音)を表わす流派とに分かれる。
　ギリシャ文字やキリル文字には対応する文字がない。なお、キリル文字のС/сは同形だが別字であり、ラテンアルファベットのS/sに対応する文字である。

ケー[ke:] ラテン語など
セー[se:] フランス語など
ツェー[t〓e:] ドイツ語など
スィー[si:] 英語
シー[〓i:] 日本英語
ツォー[t〓o:] エスペラント

化学でCは、炭素の元素記号
化学でCは、アミノ酸のシステインを表わす記号
化学でCは、核酸塩基の一つシトシンを表わす記号
物理学でCは、クーロン (電気量の単位)
物理学で℃は、摂氏温度目盛を表わす記号
物理学でcは、真空中の光速を表わす記号 (E=mc²)
物理学でcは、素粒子の一つチャームクォークを表わす記号
16進数の表記でCは、12を意味する数字
SI接頭語でcは、センチ (10の-2乗、100分の一)
トランジスタでCは、端子の一つコレクタ
歯科でCは、虫歯

衛星通信バンドのCバンドは、4～8GHz
コンポジット映像信号Y/CのうちCは、色度信号

Cは、プログラミング言語
IntelプロセッサーでCは、高速FSBクロックコアを表わす記号
Cバスは、PC-9800シリーズの標準拡張スロット
ドライブレターのC:は、一台目のハードディスクドライブによく使われる
フラグレジスターのビットCは、キャリーフラグ

文化・芸術

音楽でCは、ハ音 (ドレミのド)
音楽でCは、4/4拍子を表わす記号。但し、実際には英字のCとは無関係
紙寸法の一つ (C版)
補色の三原色/減色混合法(CMYK)のCは、シアン(青緑色)

運輸・交通

東京地下鉄の路線記号でCは、千代田線
鉄道の機関車でCは、駆動軸数が3軸であることを表わす (例: C62)

若者の隠語でCは交尾、(Aは接吻、Bは愛撫、Dは妊娠)
ローマ数字でCは、100
(C)は、著作権を表わす記号
￠は、基本通貨単位の1/100を表わす (アメリカドル、ユーロ等)
アスキーアートのしぃちゃんは、Cと書かれる
日本のプロ野球でCは、広島東洋カープ
WindowsのショートカットキーでCtrl+Cは、クリップボードへのコピー

符号
　電算処理では、次のような符号位置を使う。

C (LATIN CAPITAL LETTER C)

Unicode ‐ U+0043
EBCDIC ‐ 0xc3

c (LATIN SMALL LETTER C)

Unicode ‐ U+0063
EBCDIC ‐ (ない)

Ｃ (FULLWIDTH LATIN CAPITAL LETTER C)

Unicode ‐ U+FF23
JIS X 0213 ‐ 1面3区35点 (1-3-35)

ｃ (FULLWIDTH LATIN SMALL LETTER C)

Unicode ‐ U+FF43
JIS X 0213 ‐ 1面3区67点 (1-3-67)

関連する文字

ダイアクリティカルマーク

C, c, ‐ セディーユ
C' c' ‐ アキュートアクセント
C^ c^ ‐ サーカムフレックス
C. c. ‐ 上付ドット
〓〓 ‐ キャロン/ハーチェク
〓〓 ‐ フック
〓〓 ‐ ストローク/スラッシュ
〓 ‐ CURL
〓 ‐ PALATAL HOOK

ダイアクリティカルマーク×2

〓〓 ‐ アキュートアクセントとセディーユ

〓 ‐ STRETCHED C
〓 ‐ 小書き
〓 ‐ MODIFIER小文字C
〓 ‐ MODIFIER小文字CとCURL
〓〓 ‐ 反転Cと上付ドット
〓〓 ‐ バー
〓 ‐ ローマ数字1000
〓 ‐ 反転C
〓 ‐ C/kg
(C) (c) ‐ 丸文字
〓 ‐ 丸イタリック文字
〓 ‐ 反転丸文字
〓 ‐ 囲み文字
〓 (c) ‐ 括弧文字