菩薩
読み:ぼさつ
外語:boddhisattva
仏になる修行中の人、もしくは仏が俗塵の世に立ち返って人々を助ける姿。
概要
元来はサンスクリット語bodhisattva(〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓)の俗語形bodhisatta(〓〓〓〓〓〓〓〓、ボーディ=サッタ)。
この漢字音写「菩提薩〓」(ぼだいさった)の略が菩薩であり、意味は「悟りを求める者」(出典: 法華経、坂本幸男・岩本裕訳注、岩波書店、1976、一部修正)。
特徴
定義
初期の仏教では単に仏になるための修行中の人であったが、大乗仏教に於いては「悟りを求めて修行するばかりでなく、他の人々にも悟りを開かせようと努力する人で、その功徳により将来仏になることが約束されている人」と定義されている。
菩薩には釈迦菩薩(修行中の釈迦)、弥勒菩薩、観世音菩薩(観音さま)、勢至菩薩など様々な名前が付けられている。阿弥陀如来も修行中には法蔵菩薩と呼ばれていた。
日蓮宗などでは日蓮聖人は菩薩であるとする。日蓮は、あくまで修行僧だったのである。
仏典中の菩薩
仏典には、数多の菩薩の名が登場する。
その全てを挙げることは恐らく不可能だが、浄土教 二十五菩薩や日蓮宗の仏典などから代表的な一部を以下に示す。漢字については現代漢字を用いている。
- あ行
- か行
- 華聚菩薩
- 華厳菩薩 (浄土教)
- 月光菩薩(月光王菩薩) (薬師如来の右脇侍、浄土教)
- 観自在菩薩 (浄土教)
- 観世音菩薩
- 光明王菩薩 (浄土教)
- 虚空蔵菩薩 (青経巻、浄土教)
- 金剛蔵菩薩 (浄土教)
- 金蔵菩薩 (浄土教)
- さ行
- 山海慧菩薩 (浄土教)
- 三昧菩薩 (浄土教)
- 獅子吼菩薩 (浄土教)
- 衆宝王菩薩 (浄土教)
- 定自在王菩薩 (浄土教)
- 地蔵菩薩 (水子供養の本尊)
- 常精進菩薩
- 勢至菩薩(大勢至菩薩) (浄土教)
- た行
- な行
- 日蓮大菩薩 (日蓮宗宗祖、後光厳天皇から追贈された諡号)
- 日光菩薩 (薬師如来の左脇侍)
- 日照王菩薩 (浄土教)
- は行
- ま行
- や行
- ら行
- わ行
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