ccTLD
読み:スィースィーティーエルディー
外語:ccTLD: country code Top Level Domain
TLD
が国名になったドメイン。nTLDともいう。セカンドレベル以上の管理については各国のNICに任せられている。
目次
概要
特徴
ISO 3166-1
ISO 3166-1と異なるドメイン名
その他
国際化ccTLD(国際化国別コードTLD)
一覧
安全性
McAfee
2007年
2008年
2009年
2010年
概要
大きく、には
ISO 3166
で規定される2文字国名をした英字のものと、日本語含む英字以外の文字が使用できる
国際化ccTLD
であるものとに分かれる。
日本の場合は
.jp
や
.日本
である。ローマ字.jpと日本語.jpで値段が違うが、いずれにしても高い。
特徴
ISO 3166-1
ccTLDは、各国のNIC等がドメイン名を管理するTLDである。日本では
.jp
である。
基本的には
ISO 3166
で規定される2文字国名を使用する。但し各国の申請によるため、一部においてISOと差異がある。
例えば英国のISO 3166による
国名コード
はgbであるが、歴史的な事情から.ukをドメイン名として使用している。
なお、EU(欧州連合)は国ではないが、
.eu
というEU加盟国用のccTLDも存在する。
ISO 3166-1と異なるドメイン名
.ac
: Ascension、アセンション島(英領)、南アフリカ沖
.an: オランダ領アンティル (ISO 3166-1から削除されたため、将来的に廃止見込み)
.gg: Guernsey、ガーンジー(英領)、西ヨーロッパ
.im: Isle of Man、マン島(英領)、西ヨーロッパ
.je: Jersey (Channel Is.)、ジャージー(英領)、西ヨーロッパ
.ps: Palestine Liberation Org.、パレスティナ、中東アジア
.su: USSR、旧ソ連、現ロシア連邦(.ru)
.uk: United Kingdom、
イギリス
、西ヨーロッパ
その他
かつては、次のようなものもあったが、既に削除されたか、または最初から未使用となっている。
.bu: 旧ビルマ (但し使用実績なし)
.cs: 旧チェコスロバキア、現チェコとスロバキア
.dd: 旧東ドイツ (但し使用実績なし)
.yu: 旧ユーゴスラビア、現セルビアとモンテネグロ
.zr: 旧ザイール、現コンゴ民主共和国
国際化ccTLD(国際化国別コードTLD)
国際化ccTLD
は、現時点では正式な和名が決まっていないが、TLDとしてIDN(
国際化ドメイン名
)であるものをいう。
これも徐々に増えつつある。
一覧
IANAが公開している
、2014(平成26)年1月20日付けで有効なccTLDのうち、
国際化ccTLD
でないものは、以下の通りである。
.ac
‐ アセンション島 (英領)
.ad ‐ アンドラ公国
.ae ‐ アラブ首長国連邦
.af ‐ アフガニスタン・イスラム共和国
.ag ‐ アンティグア・バーブーダ
.ai ‐ アンギラ
.al ‐ アルバニア共和国
.am ‐ アルメニア共和国
.an ‐ オランダ領アンティル (ISO 3166-1から削除されたため、将来的に廃止見込み)
.ao ‐ アンゴラ共和国
.aq
‐
南極
.ar ‐ アルゼンチン共和国
.as ‐ 米領サモア(東サモア)
.at ‐
オーストリー共和国
.au ‐ オーストラリア連邦
.aw ‐ アルバ (オランダ自治領)
.ax ‐ オーランド諸島 (フィンランド)
.az ‐ アゼルバイジャン共和国
.ba ‐ ボスニア・ヘルツェゴビナ
.bb ‐ バルバドス
.bd ‐
バングラデシュ人民共和国
.be ‐
ベルギー王国
.bf ‐ ブルキナファソ
.bg ‐ ブルガリア共和国
.bh ‐ バーレーン王国
.bi ‐ ブルンジ共和国
.bj ‐ ベナン共和国
.bm ‐ バミューダ諸島
.bn ‐ ブルネイ・ダルサラーム国
.bo ‐ ボリビア多民族国
.br ‐ ブラジル連邦共和国
.bs ‐ バハマ国
.bt ‐
ブータン王国
.bv ‐ ブーベ島
.bw ‐ ボツワナ共和国
.by ‐ ベラルーシ共和国
.bz ‐ ベリーズ
.ca ‐ カナダ
.cc ‐ ココス・キーリング諸島
.cd ‐ コンゴ民主共和国
.cf ‐ 中央アフリカ共和国
.cg ‐ コンゴ共和国
.ch ‐
スイス連邦
.ci ‐ コートジボワール共和国
.ck ‐ クック諸島
.cl ‐ チリ共和国
.cm
‐ カメルーン共和国
.cn
‐
中華人民共和国
.co
‐ コロンビア共和国
.cr ‐ コスタリカ共和国
.cu ‐ キューバ共和国
.cv ‐ カーボヴェルデ共和国
.cw ‐ オランダ領キュラソー島
.cx ‐
クリスマス島
.cy ‐ キプロス共和国
.cz ‐ チェコ共和国
.de ‐
ドイツ連邦共和国
.dj ‐ ジブチ共和国
.dk ‐ デンマーク王国
.dm ‐ ドミニカ国
.do ‐ ドミニカ共和国
.dz ‐ アルジェリア民主人民共和国
.ec ‐ エクアドル共和国
.ee ‐ エストニア共和国
.eg ‐ エジプト・アラブ共和国
.er ‐ エリトリア国
.es ‐
スペイン王国
.et ‐ エチオピア連邦民主共和国
.eu
‐ EU(欧州連合)
.fi ‐
フィンランド共和国
.fj ‐ フィジー諸島共和国
.fk ‐ フォークランド諸島
.fm ‐ ミクロネシア連邦
.fo ‐ フェロー諸島
.fr ‐
フランス共和国
.ga ‐ ガボン共和国
.gb ‐
イギリス
.gd ‐ グレナダ
.ge ‐ ジョージア(グルジア)
.gf ‐ フランス領ギアナ
.gg ‐ ガーンジー (英領)
.gh ‐ ガーナ共和国
.gi ‐ ジブラルタル (英領)
.gl ‐ グリーンランド (デンマーク自治領)
.gm ‐ ガンビア共和国
.gn ‐ ギニア共和国
.gp ‐ グアドループ島 (仏領)
.gq ‐ 赤道ギニア共和国
.gr ‐ ギリシャ共和国
.gs ‐ 南ジョージア島・南サンドイッチ諸島
.gt ‐ グアテマラ共和国
.gu ‐ グアム
.gw ‐ ギニアビサウ共和国
.gy ‐ ガイアナ共和国
.hk ‐ 香港 (支共領)
.hm ‐ ヘアド島・マクドナルド諸島
.hn ‐ ホンジュラス共和国
.hr ‐ クロアチア共和国
.ht ‐ ハイチ共和国
.hu ‐ ハンガリー
.id ‐ インドネシア共和国
.ie ‐ アイルランド
.il ‐
イスラエル国
.im ‐ マン島 (英領)
.in ‐
インド
.io ‐ 英領インド洋地域
.iq ‐ イラク共和国
.ir ‐ イラン・イスラム共和国
.is ‐ アイスランド共和国
.it ‐
イタリア共和国
.je ‐ ジャージー (英領)
.jm ‐ ジャマイカ
.jo ‐ ヨルダン・ハシェミット王国
.jp
‐
日本国
.ke ‐ ケニア共和国
.kg ‐ キルギス共和国
.kh ‐ カンボジア王国
.ki ‐
キリバス共和国
.km ‐ コモロ連合
.kn ‐ セントクリストファー・ネーヴィス
.kp
‐
北朝鮮
(
朝鮮民主主義人民共和国
)
.kr ‐
南鮮
(
大韓民国
)
.kw ‐ クウェート国
.ky ‐ ケイマン諸島 (英領)
.kz ‐ カザフスタン共和国
.la ‐ ラオス人民民主共和国
.lb ‐ レバノン共和国
.lc ‐ セントルシア
.li ‐ リヒテンシュタイン公国
.lk ‐ スリランカ民主社会主義共和国
.lr ‐ リベリア共和国
.ls ‐ レソト王国
.lt ‐ リトアニア共和国
.lu ‐ ルクセンブルク大公国
.lv ‐ ラトビア共和国
.ly ‐ 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国
.ma ‐
モロッコ王国
.mc ‐ モナコ公国
.md ‐ モルドバ共和国
.me ‐ モンテネグロ
.mg ‐ マダガスカル共和国
.mh ‐
マーシャル諸島共和国
.mk ‐ マケドニア旧ユーゴスラビア共和国
.ml ‐ マリ共和国
.mm ‐ ミャンマー連邦共和国
.mn ‐
モンゴル国
.mo ‐ マカオ (支共領)
.mp ‐ 北マリアナ諸島
.mq ‐ マルチニーク島 (仏領)
.mr ‐ モーリタニア・イスラム共和国
.ms
‐ モントセラト (英領)
.mt ‐ マルタ共和国
.mu ‐ モーリシャス共和国
.mv ‐ モルディブ共和国
.mw ‐ マラウイ共和国
.mx ‐ メキシコ合衆国
.my ‐ マレーシア
.mz ‐ モザンビーク共和国
.na ‐ ナミビア共和国
.nc ‐ ニューカレドニア
.ne ‐ ニジェール共和国
.nf ‐ ノーフォーク島
.ng ‐ ナイジェリア連邦共和国
.ni ‐ ニカラグア共和国
.nl ‐ オランダ王国
.no ‐ ノルウェー王国
.np ‐ ネパール連邦民主共和国
.nr ‐ ナウル共和国
.nu
‐ ニウエ
.nz ‐ ニュージーランド
.om ‐ オマーン国
.pa ‐ パナマ共和国
.pe ‐ ペルー共和国
.pf ‐ フランス領ポリネシア
.pg ‐ パプアニューギニア独立国
.ph ‐
フィリピン共和国
.pk ‐ パキスタン・イスラム共和国
.pl ‐ ポーランド共和国
.pm ‐ サンピエール島・ミクロン島(仏領)
.pn ‐ ピトケアン諸島 (英領)
.pr ‐ プエルトリコ (米領)
.ps ‐ パレスティナ
.pt ‐ ポルトガル共和国
.pw ‐
パラオ共和国
.py ‐ パラグアイ共和国
.qa ‐ カタール国
.re ‐ レユニオン島 (仏領)
.ro ‐ ルーマニア
.rs ‐ セルビア共和国
.ru ‐ ロシア連邦
.rw ‐ ルワンダ共和国
.sa ‐
サウジアラビア王国
.sb ‐ ソロモン諸島
.sc ‐ セーシェル共和国
.sd ‐ スーダン共和国
.se ‐
スウェーデン王国
.sg ‐ シンガポール共和国
.sh ‐ セントヘレナ島
.si ‐ スロベニア共和国
.sj ‐ スバールバル・ヤンマイエン諸島
.sk ‐ スロバキア共和国
.sl ‐ シエラレオネ共和国
.sm ‐ サンマリノ共和国
.sn ‐ セネガル共和国
.so ‐ ソマリア民主共和国
.sr ‐ スリナム共和国
.st ‐ サントメ・プリンシペ民主共和国
.su ‐ 旧ソ連 (現ロシア連邦)
.sv ‐ エルサルバドル共和国
.sx ‐ オランダ領シント・マールテン島
.sy ‐ シリア・アラブ共和国
.sz ‐ スワジランド王国
.tc ‐ タークス・カイコス諸島 (英領)
.td ‐ チャド共和国
.tf ‐ フランス領南方・南極地域
.tg ‐ トーゴ共和国
.th ‐ タイ王国
.tj ‐ タジキスタン共和国
.tk ‐ トケラウ諸島 (NZ領)
.tl ‐ 東ティモール民主共和国
.tm ‐ トルクメニスタン
.tn ‐ チュニジア共和国
.to
‐
トンガ王国
.tp ‐ 東ティモール民主共和国 (.tl に移行中)
.tr ‐
トルコ共和国
.tt ‐ トリニダード・トバゴ共和国
.tv
‐
ツバル
.tw
‐
台湾
(
中華民国
)
.tz ‐ タンザニア連合共和国
.ua ‐ ウクライナ
.ug ‐ ウガンダ共和国
.uk ‐
イギリス
.us
‐
アメリカ合衆国
.uy ‐ ウルグアイ東方共和国
.uz ‐ ウズベキスタン共和国
.va ‐
バチカン
.vc ‐ セントビンセント及びグレナディーン諸島
.ve ‐ ベネズエラ・ボリバル共和国
.vg ‐ ヴァージン諸島(英領)
.vi ‐ ヴァージン諸島(米領)
.vn ‐ ベトナム社会主義共和国
.vu ‐ バヌアツ共和国
.wf ‐ ウォリス・フツナ諸島 (仏領)
.ws ‐ サモア独立国 (旧西サモア)
.ye ‐ イエメン共和国
.yt ‐ マヨット(仏領)
.za ‐ 南アフリカ共和国
.zm ‐ ザンビア共和国
.zw ‐
ジンバブエ共和国
安全性
McAfee
かつて、米McAfeeが毎年、TLDごとの安全性を調査して発表していた。
当時のgTLDは種類が少ないこともあり変動もあまり無かったが、ccTLDは毎年違っていて興味深い観測対象となっていた。
2007(平成19)年: 最も危険.roと.ru、最も安全.fi
2008(平成20)年: 最も危険.hk、最も安全.si
2009(平成21)年: 最も危険.cm、最も安全.jp
2010(平成22)年: 最も危険.vn、最も安全.jp
2007(平成19)年
2007(平成19)年は、大国のccTLDで最も危険なのは、ルーマニアの「.ro」とロシアの「.ru」と発表された。
ルーマニアは5.6%、ロシアは4.5%が危険で、
ソフトウェア
の脆弱性を悪用するエクスプロイトコード、知らないうちに自動的にファイルをダウンロードさせられるサイトが多かったとされる。
安全だったccTLDは北欧地域で、最も安全だったのはフィンランド「.fi」で0.10%だった。アイルランド「.ie」の 0.11%、ノルウェー「.no」の0.16%、アイスランド「.is」の0.19%、スウェーデン「.se」の0.21%などとなっている。日本の「.jp」の危険度は世界で57番目だったとされ、世界的には安全な方ではあるが、しかし危険あるいは危険と目されるサイトに対して毎月160万クリックが行なわれているとされた。
この年、gTLDで最も危険だったのは「.info」で、7.5%が危険なサイトだった。2番目は「.com」で5.5%のサイトが危険だったとされる。
2008(平成20)年
2008(平成20)年に最も危険なドメインは香港の「.hk」と発表された。サイト全体の19.15%にセキュリティ上の危険性が存在したとされる。
これに、支那「.cn」の11.76%、「.info」の11.73%、フィリピン「.ph」の7.74%、ルーマニア「.ro」の6.76%が次いだ。
安全だったドメインは、スロベニア「.si」、ノルウェー「.no」、日本「.jp」、フィンランド「.fi」、米国政府「.gov」がトップ5であり、いずれも危険なサイトの割合は0.2%以下だった。
2009(平成21)年
2009(平成21)年に最も危険なドメインはカメルーンの「.cm」と発表された。
前年の調査では圏外だったが、「.cm」は「.com」のタイプミスで入力されやすいことを悪用し、
タイポスクワッティング
で偽サイトを開設、
スパイウェア
、
アドウェア
、その他不審なプログラムへの誘導を行なうサイバー犯罪が行なわれていたとされる。
ccTLDで次に危険とされたのは支那の「.cn」で、23.4%にセキュリティ上の危険性があったとされる。次に危険とされたサモアの「.ws」とともに、2年連続で危険なccTLDの上位5位にランクインした。
一方、前年最も危険とされた香港の「.hk」は、詐欺関連の登録の取り締まりを実施したことでccTLDでの危険性は34位にまで改善された。
gTLDでは、世界で最もトラフィック量の多い「.com」が最も危険で、逆に最も安全なものは米政府「.gov」とされた。
またccTLDで最も安全とされたのは日本「.jp」だった。
2010(平成22)年
2010(平成22)年に最も危険なドメインはベトナムの「.vn」と発表された。
前年はccTLDの危険性39位だったが急上昇、全体の29.4%にセキュリティ上の危険性があったとする。
昨年1位のカメルーン「.cm」も、サイト全体の22.2%が危険とされ2位、危険なドメイン状態が続いている。
逆に最も安全なccTLDは日本の「.jp」の0.1%で、2年連続で最も安全なドメインとなった。
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