XLR
読み:エックスエルアー
外語:XLR
業務用に使われる
コネクター
。汎用だが、アナログ音声用として使われる例が多い。
目次
概要
特徴
製品
構造
種類
2ピン
3ピン
4ピン
5ピン
6ピン
7ピン
概要
ノイズ
軽減のためシールドが施されたバランスコード(
平衡
コード)で利用され、丈夫で、しかもロックが掛かる構造である。
プロ用途、例えばテレビ局などで使う場合、放送本番中に誤ってケーブルに足を掛けて抜けた、などといっては冗談にもならないため、ロック機構は必ず求められるスペックである。
特徴
製品
端子数は、2ピンから7ピンまでがある。
実際の製品として、XLR 3-11CやXLR 3-12Cなどがある。
ITT Cannon製があまりにも有名であるために、他のメーカーでNeutrik製やSwitch-craft製などがあるが、これを「キャノンコネクター」や「キャノンタイプ」、あるいは単に「キャノン」と呼ぶことが多い。
近年は民生機でも高級志向機種の一部に使われている。
構造
重要な点に、
GND
端子が先に接触する構造のため、接続時にノイズが発生しにくいという特徴がある。
民生機のようなローパワー環境では殆ど問題とはならないが、PA/SRのような現場の場合には問題となる。
XLRにはGND・ホット・コールドと3心以上の端子があるが、万一ホットが先に接触してしまうと、ノイズによって
スピーカー
を破損してしまうことがある。GNDが先に接触している事は重要なことなのである。
種類
2ピン
2ピンのXLRは、AC電源に使われる。
本来の用途ではないが、コネクターを
赤色
として区別して使う用例がある。
3ピン
3ピンのXLRコネクターは、一般的にバランス型のオーディオ入出力に使われている。
この端子を持つ機器の場合、二つの問題がある。
2番ホットと3番ホット
オスメス
2番と3番のどちらがホットになるかは規格そのものが無く、長く混乱が続いていた。
1992(平成4)年になって、2番ピンがホットとするようAES14-1992で規格化され、めでたく2番ピンがホットで国際標準となった。ただし古い機械は必ずしも2番ホットとは限らないので、誤って接続し逆相にならないよう注意する必要がある。
オスメスについては、プロオーディオ機器は
コンデンサーマイクロフォン
を使うためにマイクに対して電源(ファンタム電源)を供給する必要があるが、電子機器のように本体側オスだと接触時に
感電
やショートの事故が生じるため、安全のために機器側がメス、マイク等のケーブル側がオス、ということになった。
4ピン
4ピンは用途が広い。誤挿入に注意する必要がある。
DC電源用として使う場合、12Vの機器で、1番ピンをマイナス、4番ピンをプラスとする。全ピン結線では、1番2番マイナス、3番4番プラスとする。
かつてはスピーカーの接続にも使われたが、今はスピコンコネクターが一般的である。
インカムなどでも使われている。
5ピン
ステレオのバランス伝送用。これも3ピンと同様にAES14-1992として規定されている。主に、次のようなピン配列が使われている。
1番ピン ‐ シールド
2番ピン ‐ L ホット
3番ピン ‐ L コールド
4番ピン ‐ R ホット
5番ピン ‐ R コールド
6ピン
用途不明。
オリジナルの6ピンは、5ピンの中央に1ピン増やしたものだった。そのため、6ピンのメスに5ピンのオスが差し込めるという仕様上の難点があった。そこでノイトリックは、ピンをずらした「6A」と称する非互換のコネクターを作った。
このため、6ピンには二種類あるため注意が必要である。
7ピン
Bogner社のEcstasyというアンプでは、「REMOTE CONTROL」と書かれた、専用フットスイッチを接続する端子が7ピンXLRとなっている。
放送局のスタジオで、スタジオ内で電話を使う際に用いた例もある。
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