USB 3.1
読み:ユーエスビーさんてんいち
外語:USB 3.1
汎用
シリアルバスインターフェイス
規格
USB
のバージョン3.1のこと。
目次
概要
特徴
伝送速度
USB AV
Type-Cコネクター
チップセットや製品
概要
2013(平成25)年7月31日に発表された、
USB 3.0
の後継規格。
2008(平成20)年に発表されたUSB 3.0で5GT/秒(実効速度4Gbps)のSuperSpeed USB仕様が追加されたが、5年の時を経て、USB 3.1では倍速の10Gbpsを実現する。
5GbpsのUSB 3.0仕様がSuperSpeedであるのに対して、10GbpsのUSB 3.1対応はロゴにSuperSpeed+と描かれ、仕様書にはSuperSpeedPlusと書かれている。
特徴
伝送速度
USB 3.0は物理層がPCI Express 2.0だったが、USB 3.1はPCI Expressではない。PCI Express 3.0ではなく、それ以上に速い。
USB 3.0→USB 3.1では、次のように変化した。
信号転送速度 5GHz → 10GHz
実効速度 4Gbps → 9.6969Gbps
符号化
8b/10b
→
128b/132b
なお、PCI Express 3.0は、8GHz、
128b/130b
で、実効速度が7.877Gbps≒0.985Gバイト/秒であり、USB 3.1と何一つ一致しない。
USB AV
USB 3.0およびUSB 3.1用として盛り込まれた、USBケーブルを使って映像と音声を転送するための規格。
USB 3.1の帯域幅はHDMI 1.4(10.2Gbps)に近く、4K映像でも30pまでなら伝送可能となる。また、
HDCP
もサポートする。
次世代のインターフェイスを
DisplayPort
と
HDMI
で争っていたところをまさかのUSBが制するのかというと、そうではなく、USB AVの想定は物理層にUSBを使うもので、最終的にはDisplayPortかHDMIのどちらかに変換されるアダプターが製品として想定されている。
Type-Cコネクター
USB 3.1から、裏表どちらでも挿せる新コネクター「
Type-C
」が採用された。
Type-Cは、従来の
microUSB
(マイクロUSB)に近い小型のコネクターであり、ピン数が増えたUSB 3.xを小型のコネクターにて実現できる。
また、USBは誕生以来「表裏が分かりにくく挿しにくい」という問題を抱えており、
iOSデバイス
で裏表どちらでも挿せる
Lightning
が採用されてからは、microUSBへの不満が更に高まっていた。
Type-Cは、従来のコネクターと同様にUSB 3.1の
信号線
とUSB 2.0の信号線を持つが、コネクターが新形状となるため、従来の機種に接続するためには変換アダプターを用いることになる。
チップセットや製品
コンシューマーデスクトップPC向けは、
Broadwell
向けとして登場したチップセット「Intel X99 Express」から対応した。
USB 3.1対応で、かつType-Cコネクターのケーブルとして最初に確認されたものは、2015(平成27)年3月頃に発売されたエレコムの「USB3-AC05BK」である。なお、この時点でUSB Type-C搭載機器はない。
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