HDCP
読み:エイチディースィーピー
外語:HDCP: High-bandwidth Digital Content Protection
ディジタル放送コンテンツの不正コピーや不正な取り出し、不正な改竄などを防ぐプロトコル。DVIやHDMIで採用されている。
概要
著作権で保護されたコンテンツに対する違法なアクセスを防ぐことを目的に、映像機器とディスプレイ間のディジタルインターフェイスで用いられる暗号化プロトコルである。
HDCPは、次の二つの装置間で、情報の伝送を保護するための機構を提供する。
- HDCP Transmitter(HDCP送信機)と呼ばれる、HDCPで保護されたインターフェイスから暗号化コンテンツを送信する装置
- HDCP Receiver(HDCP受信機)と呼ばれる、HDCPで保護されたインターフェイス上にてコンテンツを受信し復号する装置
ただし、HDCPの暗号化に使われるマスターキーは2010(平成22)年9月の時点で漏洩しており、暗号化は既に骨抜きの状態である。
特徴
バージョン
- HDCP 1.x
- HDCP 2.x ‐ ハードウェアインターフェイスから独立したプロトコルとなった
- HDCP 2.0 ‐ 有線/無線、圧縮/非圧縮を問わない規格となる
- HDCP 2.2 ‐ 4K2K対応
機能
具体的には、認証・通信の暗号化・危険なデバイスの無効化、という三つの大きな機能を持っている。
認証は、認証プロトコルによりHDCP TransmitterがHDCP Receiverを認証する。
暗号化は通信経路の途中に盗聴器がある状況を想定し、盗聴器からコンテンツの利用を防ぐべく、秘密鍵を用いた暗号化により暗号化して伝送を行なう。
そしてHDCPの安全性を保つために、通信経路上において危険に晒された機器があれば、それを無効にする機能を有している。
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