I (HDLC)
読み:アイ
外語:I: Information
HDLCにおける、情報フレーム(ユーザーデータ送受信用のフレーム)のこと。
概要
LAPB(X.25)やLAPD(Q.921)のパケットデータの転送は、Iフレームで行なわれる。
X.25では、パケットレベルの情報はIフレームのみで行なわれるよう規定している。
符号の形式
制御フィールドCのLSB(ビット1)が0であるものがIフレームであり、それ以外は全て制御フレームである。
LAPBの基本(モジュロ8)動作では、制御フィールドCは次のようになる。
- N(R) (3ビット、ビット8〜6)
- P (1ビット、ビット5)
- N(S) (3ビット、ビット4〜2)
- Frame (1ビット、ビット1) 常に0
LAPBの拡張(モジュロ128)動作およびLAPDでは、制御フィールドCは次のようになる。
- 1オクテット目
- N(S) (7ビット、ビット8〜2)
- Frame (1ビット、ビット1) 常に0
- 2オクテット目
- N(R) (7ビット、ビット8〜2)
- P (1ビット、ビット1)
特徴
情報フレームを送信する場合は、送信局の送信状態変数および受信状態変数を、それぞれ制御部(プロトコルヘッダー)のN(S)、N(R)に設定する。この変数は、リンク確立時(SABMやSABMEなど)に、一次局・二次局ともに0に設定される。
上位層へ送る情報(例えばQ.931)は、フレーム内のSDU/Service Data Unitに格納する。SDU長は最大4099オクテットである。
フレームを受信した際、N(S)と受信状態変数が一致したときに正常フレームと判定してフレームを受け入れ、受信局は受信状態変数を1増やす。さもなくば、受信したフレームは異常フレームとして破棄する。
再検索