SABM
読み:エスエイビーエム
外語:SABM: Set Asynchronous Balanced Mode

 非同期平衡モード設定。HDLCにおける動作モード設定用フレームタイプの一つ。
目次

概要
 ABMでのデータリンクを確立するために、一次局はUフレームの中のSABMフレームタイプを二次局に送る。
 符号の形式はMSB→LSBの順に「001P1111」である。

特徴

SABM/SABME
 SABMを明示するための動作モード設定コマンドには、同名のSABMと、SABMEがある。SABMコマンドではモジュラス8で、SABMEコマンドではモジュラス128でのリンク設定が開始される。
 なお、一部の解説書に「SABMはABMにおける通信モードの一種」などという、露骨に誤った、不可解な説明をしているものがある。

動作
 LAPB(X.25)では、DTEまたはDCEがSABMを送信することで、非同期平衡モードで動作するように指示し、またモジュラス8でのリンク設定が開始される。
 LAPD(Q.921)はモジュラス128でのリンク設定が基本なのでSABMは使わず、代わりにSABMEを使う。
 設定を受け入れた場合は、UA(無番号確認)で応答し、さもなくばDMで応答する。

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