基本インターフェイス
読み:きほんインターフェイス
外語:BRI: basic rate interface
ISDNのメタリック加入者線に適用するインターフェイスで、2B+Dのチャネルを持つ。「基本インタフェース」とも。
概要
電話局の交換機から伸びるISDNの回線は、保安器を経由してアナログ回線と同じ2線のメタルケーブルで引き込まれている。網終端装置(NT)は二段に入れられ、それぞれをNT1/NT2(網終端装置1/2)として区別する。
NT1は第1層(物理層)のDSUであり、NT2は第1〜3層で構内交換機(PBX)などが該当する。
NT1の交換局側をU点またはLI点といい、加入者側をT点という。更にNT2の加入者側をS点というが、一般家庭にNT2があることは稀であるのと、S点もT点も同一のインターフェイスであることから、合わせてS/T点と呼ぶ。
具体的には、次のようなものがある。
特徴
接続
S点にはTAやG4などのISDN装置が最大8台接続できる。モデムやアナログ電話機などはTAの加入者側のR点に接続される。
ISDNは既存の2線式の電話網を用いるため、上り下りの信号は全て同一の伝送路を通る。日本のINSネット64では伝送路を時分割で利用しており、上りと下りの信号が交互に流れる。これを俗にピンポン伝送という。
速度
ADSLで何十Mbpsもの速度を実現させている今となっては驚きも少ないが、さして品質の良くないこの銅線中の通信速度は何と320kbpsもある。
2B+Dで64×2+16Kbps=144Kbpsだが、上り下りが時分割なので倍で、更に+αの信号の増加分などがあり320Kbpsとなるのである。
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