T点
読み:ティーてん
外語:T: T-Point

 ISDNの参照構成モデルにおける参照点の一つ。
目次

概要
 レイヤー1の網終端装置1(NT1)を終端する部分で、NT1である回線接続装置(DSU)の宅内側のポート部分であり、DSUと各種宅内設備(TAなど)との接続点となる。
 ISDNと宅内設備との接続点であることから、伝送路インターフェイスの規定点であるLI点に対して、ユーザ・網インタフェース(Iインタフェース)の規定点とされる。

特徴

物理仕様
 物理的には8端子のRJ-45モジュラーコネクターが国際標準の仕様として用いられている。伝送には8端子のうち4線が用いられ、送信、受信でそれぞれ2本ずつ、プラスとマイナスの信号線となっている。
 伝送路の通信速度は送受信それぞれ192Kbpsとなる。ここで2B+Dの単純な速度である144Kbpsより転送データ量が多いのは、フレーム伝送などにおける付加データが挿入されるためである。

バス仕様
 T点一つにつき8つまで、TAなどの装置をバス接続することが出来る。但し、同時に使用できるのはBチャネル分(INS-64の場合2個)まで。
 T点はバスなので、受送信のプラスマイナス間にそれぞれ終端抵抗が必要になる。具体的にはRJ-45の3(TA)と6(TB)、4(RA)と5(RB)の間にそれぞれ100Ωの抵抗を入れることになる。

接続
 ISDNのディジタル信号用周辺機器の接続ポートとなるため、DSUの説明書などではディジタルポートと表記される場合もある。
 接続される機器にはTAやG4 FAX、ディジタル電話機などがある。

S/T点
 NT2(PBXなど)を持たない宅内設備では、T点はS点と同等に使われるため、これを総じてS/T点と呼ぶ。

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