国際電話
読み:こくさいでんわ
外語:international telephone

 外国へ電話すること。または、そのための技術や設備などのこと。
目次

概要
 どこの国でも、もっとも簡単なダイアル方法で掛けられる先は国内への通話である。各国で、都合に合わせた番号の振り方で電話番号が作られ電話が普及することになった。
 その後、外国への電話を可能にするにあたり、従来の番号に干渉しない方法が考えられた。
 基本的には「国際アクセス番号」と呼ばれる数桁のあとに、国番号、そして相手国番号を順番にダイアルする。
 このため国ごとに国際電話の方法はまちまちだが、日本以外の多くの国では00+国番号で国際電話が可能である。

国際アクセス番号
 外務省での分類に合わせ、アジア北米中南米ヨーロッパオセアニア、中東、アフリカで、それぞれの方法。

アジア

北米

中南米

ヨーロッパ
 一般的な分類では中東・アフリカに分類されそうな国も、外務省分類で「欧州(NIS諸国を含む)」で分類されていることがある。
 8→10は、8をダイアル後、トーンを確認してから10をダイアルすることを意味する。

オセアニア
 占領地

中東

アフリカ
 番号が書かれていない国は、方法が不明、国際電話不可能、そもそも日本の外務省が「渡航の是非を検討してください」としている危険地域であり電話どころではない、のいずれかである。
 アフリカは、戦争紛争内戦テロなどで電話網が破壊されていたりすることは当然のようにある環境である。

日本→外国
 日本国内からの国際電話の方法を紹介する。

固定電話

旧式
 固定電話では、マイライン以前は
 事業者識別番号国番号‐電話番号
 とダイアルしていたが、2001(平成13)年5月1日からのマイラインのサービス開始に伴いダイアル手順が変更された。

マイライン後
 具体的には頭に010が必要となった。事業者識別番号が必要な場合は、更にその前にダイアルする。
 具体的には次の手順でダイアルすることになる。
 (事業者識別番号)‐010‐国番号‐電話番号
 また、マイライン、またはマイラインプラスに登録されている場合には010の前の事業者識別番号を省略する事が可能であり、この場合、最短で
 010‐国番号‐電話番号
 となる。

移動電話

方法
 携帯電話PHSからの国際電話は、キャリアによって方法が異なる。
 一般的には、au(001)やソフトバンクモバイル(0046)などは、固定電話と同様に国際電話事業者と別途契約して通話する必要があるが、キャリアによってはそのような面倒なしにダイアルする方法を用意していることもある。
 またどのキャリアも、自社で提供している国際電話には例外無く限度額の機能を用意しており、設定が無い場合は月1万円程度で発信ができなくなる。限度額超過時はサービスセンターに連絡することで再開でき、また限度額の設定変更も可能となっている。

NTTドコモ
 NTTドコモでは、サービスブランドWORLD CALLとして国際電話を提供している。次の手順でダイアルする。
 009130‐010‐国番号‐電話番号

au
 auは2001(平成13)年5月1日よりcdmaOne(当時、後のCDMA2000も同様)から、申し込み無しで国際電話が掛けられるサービスを開始した。
 アクセスコード(事業者識別番号+α)は005345で、次の手順でダイアルする。
 005345‐国番号‐電話番号

ソフトバンクモバイル
 J-フォン時代の2002(平成14)年6月1日より、事前申し込みが必要だが他の電話会社を使わない国際電話が可能となった。
 事業者識別番号は0046で、次の手順でのダイアルだった。
 0046‐010‐国番号‐電話番号
 Vodafone、そして現在のソフトバンクモバイルでも、これは継続されている。
 なお、事業者識別番号は省略可能であり、現在のソフトバンクモバイルでは、次の手順でのダイアル方法を案内している。
 010‐国番号‐電話番号
 実質的には、0046からのダイアルと同様である。

WILLCOM
 PHSでは、従来は一般の国際電話事業者を契約して利用する必要があった。
 しかしWILLCOMも2006(平成18)年4月24日より、特別な申し込みなく利用出来る国際電話サービスの提供を開始した。
 ダイアル手順は、マイラインを申し込んでいる場合の固定電話からのダイアル手順と同じで、次の手順である。
 010‐国番号‐電話番号

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