CUPS/IPP
読み:スィーユーピーエス-アイピーピー
外語:CUPS/IPP
UNIX互換環境用の印刷プロトコル。UNIX用の高機能プリントシステムとして初めて成功したもの。
概要
このプロトコル誕生以前、UNIX互換環境ではLPDプロトコル(Berkeley Line Printer Daemon)か、AT&T Line Printer systemが使われていた。
しかしこれらのプリンターシステムは1970年代に、主としてラインプリンター用に作成されたもので、ラインプリンター以外のプリンターで使用するため各UNIXベンダーは様々な独自拡張を施してきた経緯がある。同時期に、LPRng、PLP、Palladinなどの新しいプリントシステムも作られたが、能力的にはあまり変わらず、普及もしなかった。
特徴
CUPSの能力を改善する目的で、IEEEが提唱するPOSIX標準印刷環境[IEEE-1387.4]、およびIETFのPrinter Working Groupが標準化したIPPを実装したインターフェイスの開発が行なわれ、またIPPに対応した印刷システムCUPSがEasy Software Productsにより開発され、CUPS/IPPが登場した。
Red Hat Linux 9やTurbolinux 8など以降では標準として採用されている。
CUPS/IPPの下位層であるIPPは、HTTP上位互換のプロトコルで印刷要求を送信する。
CUPS/IPPの上位層のCUPSは、IPPから要求を受けとり、フィルターを掛け、プリンターへ送るデータへと変換をする。
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