プライベートIPアドレス
読み:プライベート-アイピーアドレス
外語:private IP address

 インターネットに直接接続されないホストに対して自由に割り当てることができるIPアドレス
目次

用途
 このIPアドレスを使用して外部と直接通信することはできない。したがって、IPv4の場合は通常NATNATe(IPマスカレード)等の技術を使用して外部と通信する。
 また、通信プロトコルごとにゲートウェイ(プロクシーサーバー)を介して通信する手段もある。
 これらはイントラネット等で使うためのIPアドレスであって、インターネットのルーティングには決して出してはいけない。通常はルーターによってせき止められる。
 IPv4ではRFC 1918IPv6RFC 4291で規定されている。

名前解決
 プライベートIPアドレスの逆引きは、かつてはInterNIC、現在はNSI(Networksolutions)と南カリフォルニア大学が行なっているが、サーバーの負荷を減らすために自組織内でネームサーバーを立ち上げることが望ましい。

アドレスの範囲

IPv4プライベートIPアドレス
 次のアドレスは、RFC 1918規定のプライベートIPアドレス(ローカルIPアドレスとも呼ばれる)である。多くの場合、クラスCが用いられる。
クラスA10.x.x.x10/8 prefix
クラスB172.16.0.0〜172.31.255.255172.16/12 prefix
クラスC192.168.x.x192.168/16 prefix

IPv6
 IPv6では、「fec0::/16」というサイトローカルユニキャストアドレスと呼ばれるものが一時期提案されていた。これは、「サイト」と呼ばれる範囲内において一意となるIPv6アドレスで、IPv4のプライベートIPアドレスと同様のものである。
 しかし、RFC 3879で、早々と廃止(正確には、規格上は存在するが使用は推奨しない)が決定している。
 現在は、ユニークローカルユニキャストアドレスがIPv6におけるプライベートIPアドレスとして使用されている。

再検索