W-VHS
読み:ダブリュー-ヴィーエイチエス
外語:W-VHS

 ハイビジョン(HDTV)記録が可能な、家庭用ビデオテープ及びビデオデッキの標準規格の一つ。
目次

概要
 従来のVHSと同サイズのテープを利用し、さらに画質を高めた、S-VHSの上位互換規格。
 アナログ記録方式でハイビジョンに対応したが、普及することなく、後に登場したディジタル式のD-VHSに置き換わるように市場を去った。

特徴

テープ
 ハイビジョン(HTDV)記録は、次のテープで可能である。
 通常のS-VHSテープが酸化鉄塗布型テープであるのに対し、W-VHSテープはメタルテープを用いる。カセットの形状は同じでも、中のテープが全く別物である。

録画

ハイビジョン
 ハイビジョンの記録はMUSEではなくベースバンド記録方式であり、サブセットのMUSEデコーダー程度の性能しかない。静止画の高画質機能までの範囲はカバーしていない。
 なお、ハイビジョンは輝度/色差が22MHz/7MHzで、MUSEで動きのある時には12MHz/2MHzであるが、W-VHSは圧縮せずにアナログ記録で13.3MHz/4MHzとなる。

NTSC方式
 従来のNTSC方式をW-VHSテープに記録する時は、SD記録と呼ばれる3倍モードのようになるが、それでも画質的にはS-VHSを上回っていた。
 また、S-VHSテープでNTSC記録再生を行なうことも可能だった。

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