TOC
読み:ティーオウスィー
外語:TOC: Table Of Contents

 CD/LD/ミニディスクなどの光ディスク媒体で採用されている、クラスター管理方法及び、その管理領域の名称。
目次

概要
 これらのディスクは、内周部から外周部に向けて情報が格納される。
 データは、リードイン・データ・リードアウトの順に格納される。
 TOCはそのうちの最内周部のリードイン中にあるQサブチャンネルに書き込まれている。

特徴

仕様
 これらディスクでは、データは全て約2秒(2cBeat)単位のクラスターで管理され、トラックごとのクラスターのつながりや、曲タイトル等を格納する場所としてTOC管理領域が利用されている。
 CD-Rなどのマルチセッションの場合、セッション毎に新たにTOCが必要になる。一つのTOCで13.5Mバイトもの容量を消費するので、何度も追記するような使い方をすると、かなり容量が無駄になる。ゆえに大量にため込んだデータを一気に書き出すような用途に向いているといえる。

データ構造

取得方法
 TOCを得る方法は幾つかあるが、セッション情報を含めた詳細なTOCを得るには、READ TOC/PMA/ATIPコマンド(FORMAT=0010B)がよく使われる。
 この方法では、4バイトのヘッダーに加え、1トラックが11バイトからなるデータ群が得られる。

ヘッダ
 ヘッダーは常に4バイトである。ビット7がMSB、ビット0がLSBとする(以下全て同様)と、次のようになる
 76543210
0TOCデータ長
1
2開始セッション番号
3終了セッション番号

データ基本構造
 DATA領域の内容は11バイトからなる。実際にCDのQサブチャンネルに書かれているのは、ADR以降の9バイトである。
 76543210
0セッション番号
1ADRCTRL
2TNO
3POINT
4MIN
5SEC
6FRAME
7ZERO
8PMIN
9PSEC
10PFRAME
 基本的には、POINTがトラック番号(1〜99)であり、各トラックの情報が含まれる。
 それ以外に追加の情報を格納するため、POINTが0xA0以上として、様々な情報が格納される。

トラック情報
 トラック情報は、次のような値になる。

最初のトラック情報(0xa0)
 POINT=0xa0のデータは、最初のトラックの情報である。

最終トラック情報(0xa1)
 POINT=0xa1のデータは、最終トラックの情報である。

リードアウト情報(0xa2)
 POINT=0xa2のデータは、リードアウトの情報である。

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