Ruby
読み:ルビー
外語:Ruby
オブジェクト指向プログラミング言語(スクリプト言語)のひとつ。Perlなどの代用として、日本のまつもとゆきひろ(通称Matz)により開発された、(外国から見れば)ガラパゴスな言語である。
情報
- 枠組み ‐ 構造化、命令型、オブジェクト指向
- 型付け ‐ 動的型付け
- 初出年 ‐ 1995(平成7)年
- 設計者 ‐ まつもとゆきひろ
- 開発者 ‐ Rubyコミュニティ
- 最新版 ‐ 2
- 言語影響関係
- 主要動作環境 ‐ 様々な環境
- ライセンス ‐ Rubyライセンス
- デュアルライセンス (2条項BSDライセンス/Rubyライセンス) (1.9.3以降)
- デュアルライセンス (GPLv2ライセンス/Rubyライセンス) (1.9.2以前)
概要
Perlを非常に意識した言語で、Perlで可能なことなら大抵はできる。その上、Perlよりプログラムが暗号化しにくく、すっきり書ける、としている。
Rubyという名の語源は、Perlの次(の月の誕生石)という意味や、作者の同僚の誕生石に由来し、何らかの語の頭文字ではない。
特徴
哲学
Rubyは「楽しいプログラミング」という側面を特に重視している。
その思想の違いから同じオブジェクト指向言語であるPythonとはかなり異なり、むしろオブジェクト指向言語ではないPerlに近い感触を持っていて、更にLispに似た発想も兼ね合わせている。
しかも、そのオブジェクト指向(=なんでもオブジェクト)へのこだわりはPythonやJavaをも上回っている。
技術
言語レベルでスレッド処理を行なうため、OSの種類によらず並行処理が簡単に書ける。
なおRubyはOSレベルによるスレッド(Windowsのスレッド、あるいはpthreadなど)やfork(2)を利用せずに、あくまでインタープリター上でスレッド機能を実現している。
標準化
国産のガラパゴスな言語で、その上、仕様書的なものが何もない言語だった。つまり、実装そのものが仕様だったのである。
なぜなら、まつもとが最も苦手とするもの、それはドキュメントを書くことだったからである。まつもとは普段から「ソースがドキュメントだ。バグも完全に記述されている」と主張しているが、当然ながら誰も受け入れない。
そんな中、2011(平成23)年3月22日にJIS X 3017が規格化され、多くの人を驚嘆させた。
更に、2012(平成24)年3月31日に締め切られた国際規格承認のための最終投票の結果、国際規格ISO/IEC 30170として承認され、再び多くの人を驚嘆させた。
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