PCI-X |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機バス装置編 (TCPERIB) |
読み:ピースィーアイエックス |
外語:PCI-X: Peripheral Component Interconnect |
品詞:固有名詞 |
Compaq、Hewlett-Packard、IBMが2000(平成12)年6月に発表したバスアーキテクチャーの名。後にPCI SIGに提案され、PCIの正式規格として採用された。いわゆる第二世代バスの一つである。
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概要 |
従来のPCIバスと上位互換の64ビットアーキテクチャーで、つまりコネクターは3.3V用の64ビットPCIと全く同じである。
最高で133MHzのバス速度(FSBクロック)に対応する。
PCI-X 1.0 |
最初のバージョンである。
PCIに対しバスプロトコルが改善され、PCI-X 1.0で約1Gバイト/秒の転送速度を実現した。
PCI-X 2.0 |
後継のPCI-X 2.0は、旧PCI-X 1.0に対し性能の向上と信頼性の向上を図ったものである。
新しい動作モード(モード2)では、DDR転送(2倍速)とQDR転送(4倍速)に対応した。64ビット/133MHzの場合、DDR転送(PCI-X 266)の場合で最大2.6Gバイト/秒、QDR転送(PCI-X 533)時で最大5.3Gバイト/秒のデータ転送速度となる。
この速度は、対抗となるInfiniBand 12X(物理層速度30Gbps)を優に越えており、接続するデバイスが少ない環境であるならばInfiniBandに充分対抗可能な仕様となった。
用途 |
PCIに対し、速度が向上したことにより、従来ではPCIバス自体がボトルネックとなり速度が充分に出せなかったファイバーチャネル、高速なSCSIなどにも充分な速度を提供可能になった。
互換性 |
32ビットPCI用カードのうち多数は5V専用のため、3.3V専用のPCI-Xスロットには挿すことが出来ない。ただしこれは64ビットPCIから存在していた電圧の問題である。
PCI-Xは上位互換を強く意識しているため、基本的にはPCI-X対応のカードを従来の通常の3.3V対応のPCIスロットに挿したり、その逆をしても正常に動作する。
なお、PCI-Xのスロットであっても、通常のPCIのカードを挿した時はPCIモードで動作するので、PCI-Xの性能は発揮できない。
リンク |
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