MPO |
辞書:電算用語の基礎知識 ファイル音像編 (PFAV) |
読み:エムピーオウ |
外語:MPO: Multi Picture object files |
品詞:名詞 |
3D映像に対応した静止画像フォーマットの一つ。カメラ映像機器工業会規格「CIPA DC-007 マルチピクチャフォーマット」として標準化されている。
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概要 |
デジタルカメラの進化に伴い、ステレオ撮影(3D映像の撮影)も可能となってきた。
この時、L側画像とR側画像が生じるが、これを別ファイルとすると扱いにくく不便である。そこで、単一のファイルにまとめるためのフォーマットが作られた。この一つがMPOである。
FUJIFILMはじめ3Dカメラや、ニンテンドー3DSで撮影すると、左右の画像を含むMPOが出てくる。気が利く機種では左側のみの通常のJPEGも同時に出すことがあるが、MPOは左右の画像が含まれるので、MPOを完全に扱える環境があるならこのJPEGは不要になる。
特徴 |
基本構造 |
規格上はExifのフォーマットと表現されているJFIFであり、いわゆるJPEGファイルそのものである。
通常、JFIF(JPEGファイル)は0xFF 0xD8というSOIマーカーから始まり、0xFF 0xD9というEOIマーカーで終わる。MPOは、一つのファイル内に、SOI…EOIを複数個格納することで、1ファイル内に複数枚数の画像を格納可能とした。
先頭画像が格納されるSOI…EOIの範囲は通常のJFIF(JPEGファイル)と同じで、互換性がある。
先頭画像 |
先頭画像はExifと同様であり、次のような構造である。
Exitとの差は、APP2マーカーを使ったMPフォーマット付属情報が追加されていることである。
MPOのすべての画像にAPP2マーカーがあるが、中でも先頭画像にあるAPP2は多くの情報が含まれており、このファイル内に含まれる全ての個別画像の情報であるMPインデックスIFDが追加されている。この情報を使えば、MPOを個々のJPEGに分割できるということになる。
個別画像 |
2枚目以降は、前の画像のSOI…EOIに続けて、SOI…EOIの構造を確保し、その中に通常通りの情報を格納する。
関連規格 |
3D対応のために、既存と互換性を保ちながら複数の画像を格納するための仕様がいくつか作られている。
次のようなものがあり、MPOもその一つであった。
リンク |
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