Linux 2.4.x
読み:リヌクス-にーてんよんてんエックス
外語:Linux 2.4.x
Linuxカーネルのうち、バージョン2.4系であるもの。
概要
Linux 2.4.xの後継として登場したバージョンである。
主として2001(平成13)年から2003(平成15)年にかけてリリースされた(サポートは2011(平成23)年まで)バージョンが、Linux 2.4.xである。
後継はLinux 2.6.xである。
特徴
Linuxのバージョン番号の更新と、大きな仕様変更とは必ずしも密接な繋がりはない。
ゆえに、バージョン2.4としての基本コンセプト、あるいはバージョン2.2との差、バージョン2.6との差、といったことを一言で表わすことは難しい。
沿革
バージョン
一部については不明のため略ししている。
- Linux 2.4.37.11 (2010(平成22)年12月18日) CVE-2010-3848、CVE-2010-3849、CVE-2010-3850の修正など
- Linux 2.4.37.10 (2010(平成22)年9月6日) CVE-2010-1173の修正など
- Linux 2.4.37.9 (2010(平成22)年2月1日)
- Linux 2.4.37.8 (2010(平成22)年1月31日) CVE-2009-4536の修正など
- Linux 2.4.37.7 (2009(平成21)年11月7日)
- Linux 2.4.37.6 (2009(平成21)年9月13日)
- Linux 2.4.37.5 (2009(平成21)年8月13日)
- Linux 2.4.37.4 (2009(平成21)年7月26日)
- Linux 2.4.37.3 (2009(平成21)年7月19日)
- Linux 2.4.37.2 (2009(平成21)年6月7日)
- Linux 2.4.37.1 (2009(平成21)年4月19日)
- Linux 2.4.37 (2008(平成20)年12月2日)
- Linux 2.4.36 (2008(平成20)年1月1日)
- Linux 2.4.35 (2007(平成19)年7月26日)
- Linux 2.4.34.6 (2007(平成19)年7月22日)
- Linux 2.4.34.5 (2007(平成19)年6月6日) CVE-2007-1353の修正など
- Linux 2.4.34.4 (2007(平成19)年4月22日)
- Linux 2.4.34.3 (2007(平成19)年4月22日)
- Linux 2.4.34.2 (2007(平成19)年3月24日)
- Linux 2.4.34 (2006(平成18)年12月23日)
- Linux 2.4.33 (2006(平成18)年8月11日)
- Linux 2.4.32 (2005(平成17)年11月16日)
- Linux 2.4.31 (2005(平成17)年5月31日)
- Linux 2.4.30 (2005(平成17)年4月3日)
- Linux 2.4.29 (2005(平成17)年1月19日)
- Linux 2.4.28 (2004(平成16)年11月17日)
- Linux 2.4.27
- Linux 2.4.26 (2004(平成16)年4月14日)
- Linux 2.4.25 (2004(平成16)年2月18日)
- Linux 2.4.24 (2004(平成16)年1月5日)
- Linux 2.4.23 (2003(平成15)年11月28日)
- Linux 2.4.22
- Linux 2.4.21
- Linux 2.4.20 (2002(平成14)年11月28日)
略
- Linux 2.4.0 (2001(平成13)年1月4日)
詳細
Linux 2.2に対する2.4の強化点は次の通り。
- USB対応の強化 キーボード、マウス、プリンター、デジタルカメラ、スキャナー、NICなど、対応するUSBデバイスが増えた。
- 大容量ファイル対応 Virtual File System(VFS)の改良により、2Giバイト以上の大きさのファイルが扱えるようになった。
- システムリソース 同時に使用可能なプロセス数が、メモリーの利用状況に応じて可変となった。なお、2.2では標準で512、最大4096であった。
また、メモリーも最大64Giバイトまで対応した。
- SMPの改良
- raw I/O デバイスへの対応 カーネルを経由せず、アプリケーションから直接デバイスにアクセスできる。
- ReiserFS改良
- ファイルシステム ReiserFS、ext3等のLinux独自のジャーナリングファイルシステムに加え、次のようなものが標準搭載される。
- UDF (Universal Disk Format)
- JFFS (Journaling Flash Filesystem)
- Ramfs
- NFSv3
- DRM (Direct Rendering Infrastructure) XFree86 4.0.xから対応したハードウェア3Dグラフィックアクセラレーション機能、DRI(Direct Rendering Manager)の、カーネル側機能。
- LVM (Logical Volume Manager) 複数のボリュームを、仮想的な一つのボリュームとして扱う機能。
- 対応プロセッサー 従来のx86、PowerPC、Alpha、SPARCに加え、次のものが追加された。
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