Alpha
読み:アルファ
外語:Alpha
かつてのDECが開発した汎用RISCマイクロプロセッサー。
概要
1986(昭和61)年から開発が始まり、1992(平成4)年2月に世界初の64ビットRISCマイクロプロセッサーとしてDECchip 21064(150MHz)が発表された。
それ以来、第二世代のDECchip 21164、第三世代のAlpha 21264(EV6)、第四世代のAlpha 21364(EV7)と改良が続いた。
型番の頭の21は21世紀のことを、最後の64は64ビットマイクロプロセッサーであることを表わしている。
特徴
最速
純粋なRISCアーキテクチャーと先端技術を用い、圧倒的な性能を実現した。
1992(平成4)年のギネスブックに「世界最速のシングルマイクロプロセッサーDECchip 21064 200MHz」と記載されている。
OS
Alpha用のWindows NTはあったが、Windows 2000以降は存在しない。
そのため、Alphaにとっての本命OSはLinuxであった。
コンセプト
徹底した高速化が図られているのが特徴。そのためアーキテクチャーなども従来のプロセッサーと違う部分も多く、例えばスタックが無いなどは特徴ともいえる。
その性能とコストパフォーマンスは特にコンピューターグラフィックス関係者に愛されたが、性能が良ければ売れるとも限らないのが現実で、実際あまり売上は芳しくなかった。
終焉
最後はIntelに製造設備などを売却してしまうことになる。
そしてDEC自体もCompaqに吸収され、Alpha部門はAlpha Processor, Inc.社として子会社化された。そして2001(平成13)年、CompaqはHewlett-Packardに買収され、AlphaはHewlett-Packardの手に渡ることとなる。
以降、hpのサーバー製品などにも積極的に採用されたが、やはり振るわず、Alpha 21364(EV7、EV79)のリリースを以って最終となった。
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