J/Direct |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機内部固件編 (TCAPI) |
読み:ジェイ-ダイレクト |
外語:J/Direct |
品詞:固有名詞 |
Microsoftの開発した人騒がせな規格の一つで、JavaからWin32APIが呼べるというもの。
|
対応環境 |
Microsoft Internet Explorer 4 Preview2以降から搭載された。また幾つかのAPIがWFCとしてクラスライブラリ化されている。
当然、100% Pure Java(マルチプラットフォームで同じプログラムが動く)とは対立するため、Internet Explorer以外でこの機能がサポートされることは無かった。
誕生経緯の推測 |
これはMicrosoftが、プラットフォームに依存する(しかも同社のオペレーティングシステム(OS)であるMicrosoft Windowsに限定されるような)技術を今後も継続させようとしていた関係から、敵対技術であるJavaに対する妨害と、Microsoft Windowsへのユーザーの縛りつけを狙ったものと考えられる。
つまり、Javaが普及すれとOSは何でも良くなってしまうため、Microsoftとしては困る。既存の金づるを全て失ってしまうからである。従って、MicrosoftにとってはJavaは邪魔、むしろ敵というわけである。
そこで、当時流行していたJavaを使いながら、Microsoft Windowsに縛り付ける方法として考案されたのがJ/Directというわけである。Win32 APIが使えるのはWindowsだけなので、実際にこの技術を使えばWindows専用のアプリケーションをJavaで作ることが可能になる。
その後 |
Java自体、さして普及することなく消沈することになるため、J/Directも人知れず消えてゆくことになる。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |