プログラマー
読み:プログラマー
外語:PG: programmer

 プログラム(算譜)を作譜・作成・記述する人間。及び、そのような職業のこと。末尾の音引きを略して「プログラマ」や、「PG」とも。
目次

歴史
 世界初のプログラマーは、Augusta Ada Lovelace(オーガスタ・エイダ・ラヴレイス)とされている。
 彼女はCharles Babbage(チャールズ・バベッジ)の設計した世界初の機械式自動計算機「解析機関」(Analysis Engine)のオペレーターとなり、これをもって今では世界初のプログラマーとされている。
 プログラミング言語Adaは彼女の名にちなんでいるが、名前を拝借しただけで、彼女の時代には存在していない。本格的なプログラマーの登場は、電子計算機が誕生して以降である。

仕事の特徴

必要技能
 プログラムを作ることをプログラミングという。
 プログラミングという作業に従事するためには、プログラミング言語と呼ばれるものについての知識が最低限必要である。
 作業はパソコンなどを使うことになるので、電子計算機(電子計算機)を使いこなすだけの技術力が必要である。作業に必要なので、プログラマーには最低でも一人一台のパソコンが割り当てられるはずだが、その操作はもちろん、維持管理もプログラマー自身で行なわなければならない。
 また、単に言語の知識があるだけでなく、論理的な思考力、発想力が求められる。更に、不具合(バグ)などに対処するための根気や、デスマーチ突入の際には数日満足に寝なくても死なないだけの体力が必要である。
 つまり、プログラマーにはプログラミング以外にも様々な能力が求められている。

主要業務
 プログラマーとして行なうことの多い作業としては、次のようなものがある。なお、実際の内容は企業により差が大きく、それぞれで役割分担が行なわれることも多い。

分担
 日本のソフトウェア産業では、プログラマー(PG)という表現がシステムエンジニア(SE)との対比として用いられることがある。これは、システムエンジニアはシステムの設計を行なうのに対し、プログラマーはその設計に基づいて製造のみを行なう、という意味が込められている。
 しかしながら、ソフトウェアの製造という分野は、必ずしも役割分担が明確化されてはいない。製造中に新たに沸いて出てきた新要求仕様に応じ、プログラマーが実際の設計以下を行なう、といったことも珍しいことではない。ゆえに、両者の境界は曖昧で、プログラマーとされる者でも、それなりの設計が出来る人も少なくない。

業態
 プログラムを作るとしても、実際には様々な分野が存在している。
 よく知られる範囲では次のようなものがあり、それぞれでは業務内容はもちろん、文化などまで違っている。

残業
 プログラムの製造は、設計と計画性が重要である。しかし、仕様変更等で作業が大幅に変わることもあれば、全てが最初から崩壊している場合もある。このため、プログラマーはえてして長時間労働に晒されがちである。
 国や企業により様々だと考えられるが、特に日本では残業や休日出勤の多い職種の一つとなっており、仕事は一般に過酷である。時に「デスマーチ」と呼ばれる過酷な状況に至り過労死や自殺にまで追い込まれることもあり、社会問題となっている。
 このような状況で、更にサービス残業が当たり前のように存在する労働基準法違反はもちろん、時給換算では最低賃金法の賃金を満たさないなどの、極めて悪質なケースもあるようだ。特に派遣労働に、この傾向が見られるようである。

その他

特性
 多くのプログラマーは、一般人からみて「違う」という印象を受けると言われている。
 電子計算機は歴史や文化が浅いこともあり、その趣味を持った人間(オタクギーク)が多いことも手伝って、部外者から見ると奇妙な世界が構築されているように見えるのだと思われる。
 冗談のようなことも大真面目に(?)行なうのも、このようなオタク文化の一つの現われであろう。

三大美徳
 プログラマーは一般に不精・短気・傲慢が美徳とされる。これは、Perlなどの作者Larry Wallの名言である。
 コンピューターによって支えられる現代の文明は、このような美徳を持った者たちによって作られ、下支えされているのである。

2n
 プログラマーは、10nよりも2nを好む傾向にある。
 1000をキリが悪いと考え、1024をキリがいいと考える。
 60000をキリが悪いと考え、65536をキリがいいと考える。

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