GRPHキー |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機入力装置編 (TCPERII) |
読み:グラフキー |
外語:GRPH key |
品詞:固有名詞 |
古典的な日本語キーボードに存在したファンクションキーの一つ。機種ごとに相違があるが、特殊な記号や罫線素片などの入力に用いられた修飾キー。「GRPH」「GRAPH」などと書かれたキーをいう。
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概要 |
8ビットMPUの時代、いわゆる半角カナを含むJIS X 0201が一般的に使われており、殆どの機種で、空き領域に独自の記号を追加していた。
具体的には、文字コードとして0x80〜0x9Fの制御文字領域と0xE0〜0xFFの未定義領域に、独自の記号や罫線素片、半角ひらがななどを追加する例があった。こういった文字の入力のために使用された。
文字コードとして最上位ビットが1になった文字を入力するという意味では、Metaキーなどに機能が近い。
特徴 |
機種ごとの名称 |
利用例 |
PC-8800シリーズやPC-9800シリーズのBASIC環境では、GRPHキーを押しながらキーを押すことで、各種の記号入力が可能だった。
MSXも同様である。MSXではGRAPHキーはCHR$(1)に対応し、0x80〜0x9Fにある32種類の文字はCHR$(1)CHR$(64+n)として表現することができた(nは0〜31)。
その後 |
PC-9800シリーズでも、N88-日本語BASIC(86)いわゆるDISK BASICまでは使用された。しかしMS-DOS版N88-BASIC(86)いわゆるDOS BASIC含むMS-DOS環境ではDISK BASICとは異なりシフトJISを用いており、ゆえに記号や罫線素片と文字コードが重複し従来通りの文字は使用できないこのためGRPHキーも使用されなくなった。
やがて日本でもMicrosoft Windowsと共にPC/AT互換機が普及するようになると、Windowsで必要だったPC/AT互換機独特のAltキーの代わりとしてGRPHキーが使われるようになった。PC-9800シリーズ用USBキーボードをPC/AT互換機で使った場合は、左Altキーに対応する。
リンク |
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