Firefox OS |
辞書:電算用語の基礎知識 OS編 (PNOS) |
読み:ファイアーフォックス-オウエス |
外語:Firefox OS |
品詞:商品名 |
Mozilla Foundationが開発していたスマートフォン向けオペレーティングシステム。
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情報 |
概要 |
初の一般消費者向けリリースは、スペインの大手通信事業者Telefonicaから販売された端末「ZTE Open」で、価格は69ユーロ(約9,000円)だった。ZTE OpenはSnapdragon S1 MSM7225A(1GHzシングルコア)のエントリーモデルである。
その後も幾つかのFirefox OS搭載デバイスは登場したが、全て低価格のエントリーモデルである。
日本国内向けとして初のリリースは、LG Electronicsのau向け端末「Fx0 LGL25」で、一括価格4万9680円(24ヶ月の毎月割の場合、実質負担額2万9160円)だった。Fx0はSnapdragon 400 MSM8926(1.2GHz クアッドコア)で、ミドルレンジのモデルである。何を勘違いしたのかいきなりの高級路線で、失敗するのか大失敗するのかは市場に委ねられたが、結論は予想通り大失敗だった。
特徴 |
沿革 |
日付はおのおの現地時間。
バージョン |
各バージョンのリリース日と、採用したGeckoを併記する。
誰も使っていないことから、コード完成してもリリース製品が存在しないことが多い。このため、リリースかコード完成かも併記しておく。
アプリ |
アプリケーションはHTML5で作る。Mozillaは、もはやプラットフォーム固有のネイティブなAPIで開発する必要はないとしていた。
とはいえ現在、Firefox OS向けのWebアプリ「Open Web Apps」は殆ど存在しない。しかし2014(平成26)年6月12日、Firefox 29 for Android以降で動作可能となり、Firefox OS端末向けのアプリがAndroidでも利用可能となった。
これは「Android専用アプリ」の代わりに「AndroidでもFirefox OSでも動くアプリ」の開発を促す作戦だったが、結論としては、殆ど誰もそのようなアプリは作らなかった。
戦略 |
AndroidやiOSへの直接的な対抗は最初から諦めており、激安戦略で新興国でのシェア拡大を目指していた。
2014(平成26)年には、Firefox OSを搭載した25ドルのスマートフォンのリファレンスデザインが発表された。このスマートフォンで使われるチップは、支那のチップメーカーSpreadtrum Communications(展訊通信)が開発し、安価でもFirefox OSがある程度動作するよう効率化を図ったものだった。
Appleの反応 |
スマートフォン向けOS「第3の勢力」の中では最も有力とされていた。
これに対しAppleは、Firefox OSが成功すれば、GoogleのAndroidの足を引っ張り、iOSデバイスに対する援護射撃となる可能性が高いとして歓迎していたらしい。iOSデバイス以外の需要は互いを食い合う関係であり、iOSデバイスの需要を侵食するものではないと考えていたようである。
最終的には、Firefox OSは実ること無く、2016(平成28)年2月、Firefox OS 2.6を最後に開発を終了する旨が発表された。
リンク |
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