BASIC
読み:ベーシック
外語:BASIC: Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code

 プログラミング言語の一つ。直訳すると「初心者用万能記号命令規約」で、英語で基本を意味するbasicとの語呂合わせと考えられる。
目次

由来

開発
 1965(昭和40)年に、ダートマス大学のJ.G.KemenyとT.E.Kurtzによって発表された手続き型(逐次型)言語で、FORTRANをベースに教育用として開発された。
 教育用なのでインタープリター方式の言語であり、言語自体にエディターやOSとしての機能が付いている。

普及
 Microsoftビル・ゲイツらがMITSの8ビットパソコンAltair 8800用のBASICインタープリターを作り、また様々なパソコン用にグラフィック機能を付加したものを開発したため、広まった。
 このため、BASICと言えばMicrosoftと言えるほど、BASICとMicrosoftはゆかり深いものとなっている。

仕様

初期のもの
 初期の8ビットパソコン用Microsoft版BASICでは、行番号があり、頭から順番に動作する、シンプルな手続き型言語であった。
 エディター機能を持ったBASICインタープリター上で動作し、入力されたプログラムはその場で中間言語にコンパイルされる。RUN命令でプログラムを実行すると、この中間言語がメモリーから読み取られ実行される。
 インタープリターではあるが、入力時に中間言語になるため、実行しながらの処理が軽減され、もって8ビットCPUという低性能なプロセッサーでも実用的な速度で稼働した。

構造化BASIC
 やがてBASICも、構造化プログラミングの潮流に乗ることになる。
 当初は行番号があるままで構造化BASICが作られたが、後に行番号のないものも作られた。

Quick Basic
 Microsoftからは、まずMS-DOS用としてQuick Basicが製品化された。
 行番号は不要な、構造化BASICである。
 例えばIF文は、IF〜THEN〜END IFという構造で記述できる。
 サブルーチンはSUB 名称 (引数)〜END SUBという構造で記述でき、CALL命令で呼び出せる。

Visual Basic
 Windows用として、Microsoftが作った構造化BASICがVisual Basicである。
 イベントドリブン(イベント駆動型)を採用し、かつオブジェクト指向プログラミング言語となった。昔ながらの雰囲気は残しているが、8ビット時代のBASICとは別の言語ともいえる。
 構造化の基本的なスタイルはQuick Basicとほぼ同じ。従来のサブルーチンはプロシージャと呼ばれるようになる(但し言語仕様のSubはそのまま)。
 イベントドリブンに対応するため、プロシージャ名_イベント名、というスタイルでのプロシージャ、通称イベントプロシージャが登場した。例えば、コマンドボタン1がCmd1なら、そのクリックイベントはPrivate Sub Cmd1_Click()〜End Sub、といったプロシージャ構造になる。
 オブジェクト操作は、オブジェクト名.プロパティで操作する。フォームやダイアログ、ボタン等オブジェクトのキャプションを変える時は、例えばForm1.Caption="hogehoge"、のようにする。

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