CD-DA
読み:スィーディー-ディーエイ
外語:CD-DA: Compact Disc Digital Audio

 一般に「音楽用CD」として流通しているCDの正式名称。CDの音声記録用アプリケーション規格。
目次

概要
 全ての仕様は、規格書「レッドブック」で規定されている。
 レッドブック自体はコンフィデンシャルであり公開されていない。しかしCD-DAはIECとして標準化されていることから、その仕様については広く知られている。

特徴

物理仕様
 CD-DAでは、1フレームは2,352バイトである。
 誤り訂正などが可能なように、実際のデータのほかに誤り訂正用の情報が含まれる。
 データは、ディスクの内周から書き始める。
 拡張のため、音楽データ以外に情報を保存できるようサブコードと呼ばれる領域が定義されている。トラック情報を格納したTOCなどはこの領域を用いており、またCD TEXTなどの拡張機能も、このサブコードに情報を記録することで実現している。

論理仕様
 オーディオ信号はPCM符号化されたステレオのディジタル信号である。
 演奏時間は、12cm盤で最大77分、8cm盤で21分50秒である。
 CDはクラスターという単位(約2秒)で構成されていて、これを複数つなげてトラックとする(1トラックは4秒以上)。音楽CDはトラックを単位として曲を扱っている。
 ディスク1枚あたりトラック数は最大99(トラック番号1〜99まで)で、更にトラックあたり99個、最大で1,740までのインデックスを設定することもできる。

CD-ROM
 CD-ROMのデータトラックと区別するため、音声トラックのことをCD-DAと呼ぶこともあるが、これは俗な呼称である。
 規格としては、音声トラックが混じっていてもいなくても、電子計算機用のデータが格納されている時点で「CD-ROM」と呼ばれることになっている。

拡張
 標準外の拡張として、従来のCD-DAフォーマットと互換性を持たせつつ高音質を実現するHDCDという技術もある。

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