Altキー
読み:オルトキー
外語:Alt key: Alternate key
PC/AT互換機
の
キーボード
に存在する
ファンクションキー
の一つ。他の
キー
と用いることで、別の機能として使うための
修飾キー
。
目次
概要
特徴
由来
文字入力
キーの組み合わせ
GUIでの利用例
PC-9801での代用
概要
このキーは、キートップに書かれた文字以外の機能を実現するために利用される。
つまり、このキーと共に他のキーを押すと、通常の機能とは別の機能(つまりalternate)を使用することが出来る。これが、Altキーという名の由来である。
キートップのAltの文字は緑で書かれるが、現在の廉価な製品ではコスト削減のため黒で書かれていることもある。
これは、他にキーサイドに緑で書かれたものと対応しており、Altキーとそのキーを押せば、キーサイドに緑で書かれた機能が利用できることを表わしている。
特徴
由来
IBM PCのAltキーは、MITで使われたSpace-cadet keyboardにあった
Metaキー
の影響を受けているとされる。
キートップに書かれていない特殊な文字の入力に使われるために用意された。
文字入力
Altキーを押しながら、テンキーで1桁から3桁の10進(32から255まで)で文字コードを入力し、Altキーを離すと、その文字コードに対応する文字が入力される。
このとき使用される文字集合は、入力先のアプリケーションが使用している文字のコードページに依存する。言語や使用するアプリケーションによるが、基本はISO/IEC 8859-1の上位集合であるWindows-1252で、言語に応じた改変が加えられるようである。
あるWindows 7の日本語環境の場合、次のようになっていた。
0x80〜0xA0(128〜160) ‐ Windows-1252相当
0xA1〜0xDF(161〜223) ‐ Windows-932相当(シフトJIS半角カナ)
0xE0〜0xFF(224〜255) ‐ Windows-1252相当
例えばAltを押しながら「0128」をタイプすると、EUR記号であるU+20ACがアプリケーションに渡される。受け取るソフトウェアにより、「128」だとU+0080で「0128」だとU+20ACのように動作が変わる。
キーの組み合わせ
Altは、元々のIBM PC/AT互換機用のキーボードでは緑色で書かれており、Altと共に押して機能するキーもまた緑色で書かれていた。
日本語キーボードでも当初のOADG109キーボードでは緑色で記載していたが、コスト削減のため現在使われているOADG109Aキーボードでは色の指定はない。
OADGの日本語キーボードでは、以下のキーコンビネーションが存在する。
「Altキー」 + 「
半角/全角・漢字キー
」 → 「漢字キー」
「Altキー」 + 「
PrintScreen・SysRqキー
」 → 「
SysRqキー
」
「Altキー」 + 「
CapsLock英数・漢字番号キー
」 → 「漢字番号キー」
「Altキー」 + 「
前候補変換(次変換)・全候補キー
」 → 「全候補キー」
「Altキー」 + 「
カタカナひらがな・ローマ字キー
」 → 「
ローマ字キー
」
GUIでの利用例
MS-DOS
のDOSSHELLや
Microsoft Windows
などでは、メニューやボタンの後に(F)や(E)といった文字が付いている(日本語版の場合。英語版は例えばEditの頭のEに下線が付く)。
そしてAltキーと共にそのキーを押すと、そのメニューを選択したり、ボタンを押したのと同じ動作をするインターフェイスが提供されている。
しかしこれは本来Altキーが想定した機能ではないので、名前と動作がうまく合っていない。
PC-9801での代用
PC-9800シリーズ
のキーボードには、相当するキーがない。
Microsoft Windowsでは、このキーを「
GRPHキー
」で代用した。Altキーとはそもそも使い道が全く違うキーだったが、もはやGRPHキーが本来の用途で使われることは無いであろうこと、たまたま同じ位置にあったこと、などから代用されることになったらしい。
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