セクター
読み:セクター
外語:sector

 ディスク上にある、記録領域の最小単位。「セクタ」と音引きを略す表記が古くより使われている。
目次

概要
 磁気ディスクの場合は、初期化(フォーマット)の段階で磁気的に(論理的に)セクターが作られる。
 光磁気ディスクなどでは、ディスクを製造する段階でセクターが機械的に作られる物もある。
 セクターの語源は、フロッピーディスクや古いハードディスクではトラックを等角に区切っていて(CAV)、その形が扇型に見えたところからセクター(扇形)と名付けられたとされている。

特徴

大きさ
 セクターの大きさは、物理フォーマットによって異なる。
 パーソナルコンピューター用としては、MS-DOSの頃からの都合で、多くの場合512バイトである。まれに1024バイトや2048バイトのものがある。

クラスター
 多くのファイルシステムでは、セクターをそのまま扱うことは無く、幾つか集めた単位として管理する。
 MS-DOSMicrosoft Windowsで使われるファイルシステムではクラスターと呼ぶ。NTFSの場合、ドライブの容量(論理ボリューム)に応じて、1・2・4・8セクターを1クラスターとして扱う。FATの場合は容量に応じて8セクターから512セクター程度までを1クラスターとして扱っている。
 FreeBSDなどUNIXのufsや後継ファイルシステム(FFSFFFSUFS2)ではブロックと呼ぶ。

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