コアダンプ |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機OS機能編 (TCOS) |
読み:コアダンプ |
外語:core dump |
品詞:さ変名詞 |
UNIXなどで、アプリケーションが不正終了した時にメモリーイメージをディスクに書き出すこと。ファイル名は*.coreが普通である。
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概要 |
保護されたメモリー空間などにアクセスすると「Segmentation fault」などのエラーが発生し、プロセスは強制終了、同時にコアダンプ処理が行なわれる。(下手な)Cシステムプログラマーは頻繁にこれを見る。
ちなみに、MuleやMagic Pointなどのツール使っていてもよくコアダンプする。特に多いのはNetscapeかと思われる。
由来 |
コアダンプ(core dump)のうち、ダンプ(dump)はダンプカーのダンプであり、どさりと捨てることを意味する。
ではコアとは何かというと、大昔に主記憶装置(メインメモリー)として使われていた記録媒体、コアメモリーのことである。決して、OSのコア=核=カーネル、といった意味ではない。
プログラムが異常動作した時、その原因検証用にメインメモリーの内容を出力することになるが、その量は相当なものになる。従って、メインメモリーをどさりと捨てる、つまり「メインメモリーのダンプ」と呼ぶことになる。さて、大昔はメインメモリーがコアメモリーであったので、「コアをダンプする」ひいては「コアダンプ」と呼ぶようになったのである。
現在 |
今や、コアメモリーを現役で使っている計算機など存在しない。「ナウなヤング」に至っては、現物を見たことがない人が大半であろう。
にもかかわらず、今でも「コアダンプ」と呼ぶのは、大昔の名残りである。
リンク |
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