TNT
読み:ティーエンティー
外語:TNT: trinitrotoIuene
トルエンに3個のニトロ基を置換した芳香族ニトロ化合物であるトリニトロトルエンの6つの異性体のうち2,4,6-trinitrotolueneの俗称。常温では無色または淡黄色の結晶。
分子式C7H5N3O6。構造式C6H2(NO2)3CH3。分子量227.1。融点80.7℃、発火点300℃。CAS番号118-96-7、ICSC番号0967。融点が低いため湯煎でも溶け、加工がしやすい。
トルエンに硝酸と硫酸の混液(混酸)を加えて二段硝化で作る。
水、エタノールに難溶でベンゼンに可溶。爆発熱1.02[kcal/g]で、加熱・打撃によって爆発する(爆速は約7[km/s](比重1.6))が、少量であれば火をつけても黒煙を上げて燃えるだけで爆発はしない。
毒性が少なく、金属を侵さないので炸薬として世界中で使用されている。TNT 40%とRDX(ヘキソーゲン)60%を混合した混合爆薬のコンポジションBは安価でかつ性能が安定しているため、炸薬として使われる。またTNTと硝酸アンモニウムを半々程度で混ぜた炸薬はアマトールと呼ばれる。
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