Smithfield
読み:スミスフィールド
外語:Smithfield

 IntelIA-32(x86)プロセッサーのうち、Pentium Dの初代プロセッサーコアの開発コードネーム。略称は「炭」。
目次

概要
 Xeon DP用コアNoconaをベースにして作られた、第一世代のPentium Dである。
 シリコンウェハは、コアが連続して並べられて製造される。その並んだコア2個を、一つのダイとして切り出してパッケージングしたものである。特別なことは何もしていない、本当に名前の通りのデュアルコアである。
 3.00/3.20GHz製品(830と840)にはEISTが搭載されており、高負荷で加熱すると2.80GHz(820相当)までクロックダウンされる。

特徴

仕様表
項目特徴
マイクロアーキテクチャーNetBurstマイクロアーキテクチャー
コアのクロック周波数2.66/2.80/3.00/3.20GHz
FSBクロック533/800MHz
最大バス帯域幅 
1次命令キャッシュ実行トレースキャッシュとしてコアに統合
1次データキャッシュ16Kiバイト、コアに統合
2次キャッシュ2Miバイト、コアに統合
製造プロセスルール90nm
ダイサイズ 
集積トランジスタ数 
動作電圧 
 主な対応機能に、次のようなものがある。
 次の機能には、対応していない。

ベストエフォート型CPU
 ただでさえ発熱が大きいNetBurstで、その上コアが二つでは問題がありすぎたらしく、デスクトップ用CPUでありながら省電力機構の拡張版Intel SpeedStepテクノロジ(EIST)が搭載されている。
 CPUに負荷を掛けるとすぐに熱でクロックダウンしてしまうため、某巨大掲示板では「ベストエフォート型CPU」などと揶揄された。
 業界初のベストエフォート型CPUという試みは斬新ではあったが、残念ながら同時期、表示されたクロック通りの性能が出せるCPUが他社から出ていた(Athlon 64 X2)ため、この製品に魅力が存在しなかった。

プラットフォーム

全ラインナップ

後継
 後継コアは、Presler(プレスラ)である。

名前の由来
 語源は地名で、バージニア州スミスフィールドから。

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