SN 1054
読み:エスエン-いちゼロごーよん
外語:SN 1054

 1054(天喜2)年に、おうし座に長期間に渡り輝き、全世界で観測された超新星。恐らくII型超新星と見られる。
目次

情報

基本情報

物理的情報

元の恒星

特徴
 1054(天喜2)年に超新星爆発を起こした。元の恒星がどのような天体であったのかは、時代が時代だけに定かではないが、超新星自体は恐らくII型超新星だっただろうという予測(説)が存在する。
 現在、同地点には超新星残骸(SNR)があり、中心部にパルサーとなった中性子星(16等級)、その周辺に爆発時に拡散したガスによる星雲が存在する。
 この星雲が「かに」に見えた観測者がかつており、もって「かに星雲」と名付けられた。この経緯で、中心部のパルサーは、かにパルサーと呼ばれている。つまり、かに座にあるからかに星雲というわけではない。
 この超新星残骸は、彗星観測家シャルル・メシエが「彗星に紛らわしい天体」としてまとめた天体リスト「メシエカタログ」の1番目(M1)に収録された。

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