SH3-DSP
読み:エスエイチスリー-ディーエスピー
外語:SH3-DSP
かつて日立製作所の半導体部門(現ルネサス)の開発した組み込み用32ビットRISCマイクロプロセッサーコアの名で、SuperHシリーズの一つ。
概要
SH-3に対し、DSP機能が強化されたものである。追加命令はSH-2に対するSH2-DSPと同様に92種類の機能強化命令であり、SH-3全命令68種類にDSP命令を加え、160種類の命令を搭載している。
なお、SH3-DSPというのはあくまでもマイクロプロセッサーコアの名であり、SH3-DSPという製品はない。様々な周辺回路を実装しパッケージ化したものが実際の製品である。名称は二通りあり、SH7xxxというのがグループ名で、この中で仕様に応じてHD64x7xxxという型名が付けられ、製品として販売されている。
現在入手可能なものに、次のようなものがある。
- SH7641シリーズ
- SH7700シリーズ
- SH7720 (133MHz)
- SH7727 (100〜160MHz)
- SH7729R (167〜200MHz)
- SH-Etherシリーズ
関連するシリーズは次のとおり。
特徴
仕様
- 32ビット汎用レジスター (16本、およびシャドウレジスター8本)
- 32ビット乗算器
- 32×32→32の乗算
- 32×32+64→64の積和演算
- 32ビットDSP
- 32ビットタイマー
- ADコンバーター (10ビット×4チャンネル×2ユニット)
- DAコンバーター (8ビット×2チャンネル)
- DMAコントローラー
- I/Oポート
- シリアルコミュニケーションインターフェイス
- 割り込みコントローラー(INTC)
- ウォッチドッグタイマー (WDT)
- ユーザーブレークコントローラー(UBC)
- ダイレクトメモリーインターフェイス・バスステートコントローラー(BSC) (ROM/SRAM/DRAM/EDO直結可能)
基本的なアーキテクチャー
SH3-DSPは、DSP以外はSH-3と同様である。
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