SH2-DSP
読み:エスエイチトゥー-ディーエスピー
外語:SH2-DSP
かつて日立製作所の半導体部門(現ルネサス)の開発した組み込み用32ビットRISCマイクロプロセッサーコアの名で、SuperHシリーズの一つ。「SH-DSP」とも呼ばれる。
概要
SH-2に対し、DSP機能が強化されたものである。SH-2全命令に加え、92種のDSP機能強化命令が追加されている。
マイクロプロセッサーコアは、60MHzで動作する。
なお、SH2-DSPというのはあくまでもマイクロプロセッサーコアの名であり、SH2-DSPという製品はない。様々な周辺回路を実装しパッケージ化したものが実際の製品である。名称は二通りあり、SH7xxxというのがグループ名で、この中で仕様に応じてHD64x7xxxという型名が付けられ、製品として販売されている。
現在入手可能なものに、次のようなものがある。
関連するシリーズは次のとおり。
特徴
仕様
- 32ビット汎用レジスター (16本)
- 32ビット乗算器
- 32×32→32の乗算
- 32×32+64→64の積和演算
- 32ビットDSP
- 16ビットタイマー
- ADコンバーター (10ビット×4チャンネル×2ユニット)
- DAコンバーター (8ビット×2チャンネル)
- DMAコントローラー
- I/Oポート
- シリアルコミュニケーションインターフェイス
- 割り込みコントローラー(INTC)
- ウォッチドッグタイマー (WDT)
- ユーザーブレークコントローラー(UBC)
- ダイレクトメモリーインターフェイス・バスステートコントローラー(BSC) (ROM/SRAM/DRAM/EDO直結可能)
基本的なアーキテクチャー
SH2-DSPは、DSP以外はSH-2と同様である。
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