AMD Fusion APUのうち、第3世代AシリーズAPUの開発コードネーム。メインストリーム向けなどの高性能シリーズ。
※ 1モジュール=2コア
- 2013(平成25)年3月: 披露
- 2013(平成25)年6月5日: 最初の製品を発売
省電力とパフォーマンスを両立させたプロセッサーで、Trinityの後継となる。
メインストリーム向けもモバイル向けも「Aシリーズ」である。
Webを眺めながら音楽を聴く、といった二つの動作を同時にする一般的な需要にも充分なパフォーマンスを持っていることはTrinityと同じだが、クロック周波数が4GHzを超える製品も投入された。
CPUコアはTrinityと同じPiledriverであるため、機能はほぼ同じである。
Trinityと同様、FMA4に加えてFMA3に対応する。
また、F16CもTrinityと同様に対応する。
GLOBALFOUNDRIESの32nm SOIプロセスルールで製造されている。
GPUが内蔵されるのはFusion APUとして共通の仕様だが、RichlandではGPUコアがRadeon HD 8000系に変更され、これによりGPUの仕様も変わった。
CPUコアはTrinityと同じなので、大きな差異はGPUということになる。
Richland(リッチランド)は、アメリカ合衆国ワシントン州ベントン郡の都市の名。
現在の製品(発売予定を含む)は、以下のものがある(→の右側はTurbo CORE時の周波数)。
末尾Kは倍率ロックフリー版(いわゆるBlack Edition)。
- A10
- A10-6800K (4コア、4.1GHz→4.4GHz) + HD 8670D (844MHz) TDP100W
- A10-6700 (4コア、3.7GHz→4.3GHz) + HD 8670D (844MHz) TDP65W
- A10-6700T (4コア、2.5GHz→3.5GHz) + HD 8670D (844MHz) TDP45W
- A8
- A8-6600K (4コア、3.9GHz→4.2GHz) + HD 8570D (800MHz→844MHz) TDP100W
- A8-6500 (4コア、3.5GHz→4.1GHz) + HD 8570D (800MHz→844MHz) TDP65W
- A6
- A6-6400K (2コア、3.9GHz→4.1GHz) + HD 8470D (800MHz) TDP65W
- A4
- A10
- A10-5757M (4コア、2.5GHz→3.5GHz) + HD 8650G (600MHz→720MHz) TDP35W
- A10-5745M (4コア、2.1GHz→2.9GHz) + HD 8610G (533MHz→626MHz) TDP25W
- A10-5557M (4コア、2.1GHz→3.1GHz) + HD 8550G (554MHz→720MHz) TDP35W
- A8
- A8-5545M (4コア、1.9GHz→2.7GHz) + HD 8510G (450MHz→554MHz) TDP19W
- A8-5357M (2コア、2.9GHz→3.5GHz) + HD 8450G (533MHz→720MHz) TDP35W
- A6
- A6-5345M (2コア、2.2GHz→2.8GHz) + HD 8410G (450MHz→600MHz) TDP17W
(先代)Trinity → Richland → Kaveri(後継)
用語の所属
AMD Fusion APU
APU
関連する用語
Trinity
Kaveri