Northwood
読み:ノースウッド
外語:Northwood

 IntelIA-32(x86)プロセッサーのうち、Pentium 4の第二世代プロセッサーコアの開発コードネーム。
目次

概要
 初代コアであるWillamette(ウィラメット)の後継として開発され、2002(平成14)年1月8日発表のPentium 4-2A GHz、2.2GHz版から採用されている。
 Willametteと比較し、製造プロセスが縮小(0.18μm→0.13μm)され、2次キャッシュ容量が倍増、性能が向上した。
 発熱問題から先代のWillametteは2.0GHzまでだったが、Northwoodでは最初の製品から2GHzと2.2GHzが発表されている。
 マイクロアーキテクチャーはWillametteと同様にNetBurstマイクロアーキテクチャーであり、パイプラインの深さ20段も変更が無い。

特徴

仕様表
 型番は「80532」である。
項目特徴
マイクロアーキテクチャーNetBurstマイクロアーキテクチャー
コアのクロック周波数1.6GHz〜3.40GHz
FSBクロック400MHz、533MHz、800MHz
最大バス帯域幅3.20Gバイト/秒(400MHz時)、4.26Gバイト/秒(533MHz時)
1次命令キャッシュ実行トレースキャッシュとしてコアに統合
1次データキャッシュ8Kiバイト、コアに統合
2次キャッシュ512Kiバイト、コアに統合
製造プロセスルール0.13μm
ダイサイズ131平方mm
集積トランジスタ数5,500万個
 主な対応機能に、次のようなものがある。

クロックの表示
 Pentium 4には、同じコアクロック周波数の製品でWillametteコアとNorthwoodコアが混在している。区別のためにNorthwoodコアにはクロック表記にAを付加して表現している。
 例えばWillametteコアのPentium 4-1.6/1.8/2GHzに対し、NorthwoodコアのPentium 4-1.60A/1.80A/2A GHzがラインナップされた。

FSBクロック
 当初はFSBクロックの周波数は400MHzだったが、2002(平成14)年5月7日にはFSBのクロック周波数を533MHzに高速化した新しいステッピングのNorthwoodコアが登場した。これに伴い、FSBのクロック周波数が533MHzのPentium 4にはクロック表記にBが付加されるようになった。
 更に2003(平成15)年4月にはFSBのクロック周波数を800MHzに高速化した新Northwoodコアが発表され、これに伴いFSBのクロック周波数が800MHzのPentium 4にはクロック表記にCが付加されるようになった。
 例えば、2.40GHzならFSBは400MHz、2.40B GHzならFSBは533MHz、2.40C GHzならFSBは800MHzである。

プラットフォーム

ステッピング

D-1ステッピング
 前のC-1ステッピングと比較し、次のような仕様の変更がある。
 最も注目すべき点は、FSB 800MHzの識別用信号ピンが追加定義されたことである。
 詳細は定かではないが、従来のBSEL信号とは別の、新しいAE26ピンを用い、AE26ピンとチップセット/マザーボード間で通信をすることにより、FSB 800MHzに対応したCPUかどうかの識別や、動作の切り替えなどが行なわれるものと思われる。

全ラインナップ
 3種のFSBで合計19種がある。
 うち、FSB 533MHz版の3.06GHzと、全てのFSB 800MHz版で、ハイパースレッディング・テクノロジーに対応している。

後継
 後継コアはPrescott(プレスコット)である。

名前の由来
 Northwoodの由来は地名である。この地名は、アメリカやイギリスなどにあるが、どこなのかは定かではない。

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