超高速度星(HVS)として飛行中の恒星。
- 座標(2000年分点)
- 赤経: 09h 12m 06.5238185532s (SIMBAD) [可視光]
- 赤緯: +09°16′21.888074165″ (SIMBAD) [可視光]
- 銀経: 221.0995106325814 (SIMBAD)
- 銀緯: +35.4072294210254 (SIMBAD)
- 所属
- 距離
- 約4万2400光年
- 赤方偏移: z=0.002042
- 光が届くまでの時間: 約0.28億年 (z=0.002042から計算)
- 実際の距離: 約0.28億光年 (z=0.002042から計算)
- 絶対等級(MV): (該当資料なし)
- 等級
- 青色等級(B): 12.96等
- 黄色等級(V): 13.06等
- G等級: 13.0635±0.0011等
- J等級: 13.357±0.028等
- H等級: 13.43±0.04等
- K等級: 13.53±0.04等
- u(AB)等級: 13.621±0.010等
- g(AB)等級: 13.254±0.001等
- r(AB)等級: 14.890±0.012等
- i(AB)等級: 13.665±0.005等
- z(AB)等級: 13.887±0.006等
- スペクトル分類: B1IV/V
- 視線速度(RV)=後退速度
- 611.65km/s(528.5km/cBeat)±4.63km/s(4.0km/cBeat) (SIMBAD)
- みかけの後退速度: 611.55km/s(528.4km/cBeat) (z=0.002042から計算)
- 実際の後退速度: 612.12km/s(528.9km/cBeat) (z=0.002042から計算)
- LAMOST-HVS1
- LAMOST J091206.52+091621.8
- SDSS J091206.52+091621.8
- 2MASS J09120652+0916216
- Gaia DR2 590511484409775360
銀河系の外れ、地球から「かに座」方向約4万2400光年、銀河中心から6万2000光年の距離を611.65km/s(528.5km/cBeat)という猛スピードで飛行中の恒星。
超高速度星は研究の結果、銀河系内にかなりの数が見つかっており、この星より遙かに高速なものも多数あるが、LAMOST-HVS1はその中でも最も太陽系に近いものの一つである。
この星はどうやら元々は連星だったが、ブラックホールに捕まり、片方はブラックホールに飲み込まれ、この星はブラックホールに弾き飛ばされたとみられる。その射出地点は銀河中心ではなく、そこからやや離れた場所である。
射出速度が非常に高速であることからブラックホールの存在を仮定する必要があり、つまり射出地点には未発見の中間質量ブラックホールが存在していて、これに弾き飛ばされたのではないかと考えられている。
関連するリンク
LAMOST-HVS1 -- High-velocity Star @ SIMBAD用語の所属
超高速度星