糖質代謝
読み:とうしつたいしゃ

 エネルギー源として必須の栄養素である糖質を利用し、エネルギーを得る生物内での反応のこと。
目次

概要
 糖質は、エネルギー源として必須の栄養素である。
 外部より糖を食物として得て、これを分解しエネルギーに変えるのが生物の基本的な代謝である。

特徴

分解
 糖(グルコース)は、次の経路を経る。
  1. 解糖系
  2. TCA回路
  3. 電子伝達系
 ここまでで、二酸化炭素までに分解され、その過程でエネルギーの貨幣とも呼ばれるATPを生成する。

核酸経路
 解糖系からの分岐経路で、ペントースリン酸経路(または回路)と呼ばれる反応。
 解糖系の一部ではあるが、エネルギー源としてではなく、代謝中間産物を経て脂肪酸やアミノ酸などに変換する。
 得られるNADPHは脂質の合成に使われ、デオキシリボースリボース核酸(RNADNA)の原料となる。

グリコーゲン代謝・糖新生
 糖質代謝に関連して、次のような反応がある。
 糖新生は、糖以外の物質からグルコースグリコーゲンなどの糖へ変換する経路である。
 グリコーゲン代謝は、糖をグリコーゲンに変換、およびその逆変換をする経路である。動物は、糖を多数連結したグリコーゲンに変換し、主に肝臓や筋肉中で保管する。グリコーゲン代謝はグリコーゲン合成とグリコーゲン分解に分けられる。
 グリコーゲン合成は、グルコースが解糖系に入る代わりに、グリコーゲンを合成する回路に回され、蓄積される。グリコーゲン分解は逆に、グリコーゲンを加燐酸分解し、ぐるコールにするか、または中間形式のまま解糖系に回されてそのままエネルギーとなる。

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