神経性頻尿
読み:しんけいせい-ひんにょう
外語:nervous pollakisuria
緊張など精神的な原因によって
頻尿
となる症例。心因性頻尿とも。
目次
概要
病態
原因
病状
治療
診察
薬物治療
習慣性頻尿
概要
病態
日常の生活では何の問題もないが、ちょっとした緊張で激しい
尿意
を感じ、
トイレ
に立つ回数も極端に多くなるという状態のこと。緊張で尿意が増すことは誰でもあるが、それが極端な症状となって見られる点が特徴である。
この病態は、子供から中年程度までに多く、老人には少ない。
これは
泌尿器
自体に器質的疾患があるわけではなく、緊張状態が尿意に繋がっている、あくまで精神性要素が主となる病状である。
尿検査
などをしても、尿の濁り等は見られない。また、就寝中には症状が消失する。
つまり体のどこかが悪いわけではないので、治るかどうかは分からない。
原因
神経質な人や、ストレスの多い人に、多いとされる。
病状
頻尿
残尿感
治療
診察
治療の根本は精神療法となる。
医者に掛かる場合には、カウンセリングをしている医院(診療科問わず)、頻尿外来を行なっている
泌尿器科
、
神経科
、などが選択候補である。
薬物治療
泌尿器科
なら、薬物療法で
抗コリン薬
か
精神神経用剤
(
精神安定剤
)を使うことになるが、きとんと診られない医者もいる。しかし医者を責めるのも酷である。なぜなら、泌尿器自体には問題がないからであり、本症例は本来は泌尿器科の管轄外である。
心的ストレスを取り除くことで改善される場合や、
抗コリン薬
による症状改善で自信を持ち、改善に向かう場合などがある。
日常生活では、疲れを溜めないこと、ストレスを溜めないことが必要である。
習慣性頻尿
作られる
尿
の質や量には問題はないが、僅かな尿量で頻繁に尿意が起こる。
しかし、尿意に任せて、尿が溜まってないのに排尿していると、今度は膀胱が萎縮する
習慣性頻尿
となり頻尿が悪化する可能性がある。
この防止または改善のために、診療においては、ある程度溜めることが勧められることが多い。
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