眼鏡
読み:めがね
外語:glasses
視力
の矯正、強力な
光
からの目の保護などをするための器具。
目次
概要
特徴
構造
分類
屈折分類
レンズ形状
レンズ材質
度数
概要
左右の目の前に、用途に応じて
凹レンズ
または
凸レンズ
、あるいは色ガラスなどを置くものである。
この目的のため耳に掛けられるような形状をした枠を用い、これを一般に眼鏡という。
特徴
構造
呼称は様々ある。
レンズ
フレーム(枠)
フロント … フレームの前面部
リム(レンズ縁) … レンズを固定する輪の部分
ブリッジ … 左右のレンズ縁を繋ぐ箇所
テンプル(つる) … フレームの耳に掛ける部分
智(ち) … リムとテンプルの接合部
蝶番(ちょうつがい) … レンズ縁のうち、曲がる箇所
パッド(鼻あて) … 鼻に当たる部分
分類
屈折分類
矯正する
屈折異常
の種類に応じて、三種類のレンズが使われる。
近視
(
凹レンズ
)
遠視
(
凸レンズ
)
乱視
(
円柱レンズ
)
レンズ形状
レンズ
には様々なものがある。
レンズは形状に応じて、
球面レンズ
、
非球面レンズ
に分類されるが、眼鏡ではいずれも使われている。
レンズ材質
透明
で光を屈折させられ、かつ加工性が良ければ概ね何でも使えるが、現在は主に次が使われる。
プラスチックレンズ
利点
割れにくい
軽い
染色が自在
欠点
傷が付きやすい
レンズが厚い
熱に弱い
ガラスレンズ
利点
傷が付きにくい
レンズが薄い
熱に強い
欠点
割れやすい
重い
染色が難しい
プラスチックとガラスで、概ね正反対の特徴があると言える。現在は、市販の眼鏡の9割程度がプラスチックレンズである。
レンズの厚さについては、屈折率の高さによる。ガラスは屈折率が高いため、薄くできる。プラスチックレンズでも高い屈折率を実現させたものもあるが、まだガラスには遠く及ばず、さらにレンズ自体が高いという難点がある。
度数
近視用の眼鏡レンズであれば、概ねS/C/Aの3つの度数でレンズが選択される。
S … 球面度数 ‐ 近視の度合い (視力1.2程度が0で、近視ならマイナス、遠視ならプラス) SはSpherical(
球面レンズ
)を表わしている。
但し、収差補正のために微妙に非球面になっているのが普通。
C … 円柱度数 ‐ 乱視の度数 (常にマイナスの値) Cylindrical(
円柱レンズ
)を表わしている。
A … 乱視の軸角度 (眼鏡屋で、2枚目のレンズを回して視力測定するが、この角度である) axis(軸)を表わしており、AXと2文字で書くことも。
Aは
度数法
の
角度
なので0〜180の範囲だが、SとCは「ジオプタ」(D)という単位で表現される。
SとCは、いくらでも細かく表現することはできるが、実用から、製品レベルでは0.25D単位で用意されることが多い。0.25Dより細かくしてもあまり差がないので、製品のラインナップは0.25D単位とし、これを「段」という単位で表わしている。
Aも、いくらでも細かく表現することはできるが、なぜか0°と180°ばかり売れている。製品としては10°単位で用意されているらしいが、眼鏡屋が180°ばかり売っているようである。
再検索