嫦娥1号
読み:じょうが-いちごう
外語:嫦娥一号

 支那の月周回探査機。
目次

探査機の情報

沿革

計画
 月面から高度200kmの軌道を1年間周回し、月面の環境や地形、形質等を探査し、立体映像を得る、としている。
 この探査機は、嫦娥工程と称する計画のうちの一つとされている。計画では、次の三段階が発表されている。
  1. 周回 (2004(平成16)年〜2007(平成19)年)
  2. 月面着陸・探査 (2007(平成19)年〜2012(平成24)年)
  3. サンプル採取・帰還 (2012(平成24)年〜2017(平成29)年)
 そして、2020(令和2)年〜2025(令和7)年頃には有人月面着陸を実現させるとしている。

目的
 支那のメディアによると、「月面には豊富なウランカリウムなどの資源が埋蔵され、地球の資源備蓄庫になる可能性もある」とのことである。
 SANKEI EXPRESSの2007(平成19)年10月21日一面によると「貪欲中国 月資源も狙う」とのことである。

特徴

探査
 中国国家航天局(CNSA)によれば、四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げに成功したとされている。
 報道によると、CCDカメラ、マルチスペクトルカメラ、レーザ高度計、γ線スペクトロメータなどが搭載されており、これら装置を用いて月面の探査を行なう、とされている。

残骸
 ロケットの残骸が、貴州省に落下し、民家を直撃した。
 住民に怪我はなかったとしており、支那の中国新聞社報道によると「予定通りの落下」であるとしている。

名前
 嫦娥の名の由来は、支那大陸に伝わる神話で、月に住むとされる天女(ないし女神)の名から。

失敗疑惑
 支那が、本当に探査機を月まで送り込めたのか、世界中から多かれ少なかれ疑われている。

CNSA公開画像
 2007(平成19)年11月27日、中国国家航天局(CNSA)は、嫦娥1号によって撮影されたとする月面画像を初公開した。
 支那の「新〓网」(新〓社)、日本のsorae.jpなどで公開されたこの写真は、クレーターが多数映る月面画像であり、嫦娥1号のCCDステレオカメラによって撮影されたもの、とされた。
 ところがこの画像、Google Moonの画像、つまりNASAの探査機「クレメンタイン」撮影の画像の加工疑惑が持ち上がっている。支那のインターネットサイト上でも、写真の偽造疑惑が話題となった。
 この疑惑を受けて、支那・月探索の首席科学者、欧陽自遠が2007(平成19)年12月2日「絶対に偽物ではない」と強調したことで、これが偽物であることがほぼ確定した。嫦娥1号は、極めて高い確率で失敗していると見られる。

ニュースサイト
 支那のニュースサイトはパクり画像が多い。
 「千〓网」で公開された嫦娥1号撮影の画像とされた写真は、日本の「かぐや」の撮影画像を加工したものであった。ご丁寧に、右下の「JAXA/NHK」のクレジットを除去加工していた。

再検索