埋込連用コンセント
読み:うめこみ-れんよう-こんせんと

 埋込連用取付枠に取り付けるためのアウトレット(コンセント)器具。
目次

概要

100V用
 100V用の主立ったものは、次のようなものがある。
 なお、引掛形コンセントは専用の電源プラグを使用するが、これが大型であるため埋込連用取付枠に収まらないことから埋込連用取付枠は使用せず、埋込形スイッチボックス(ボックスが金属製の場合は塗りしろカバーを併用)に直接ネジで固定するようになっている。
 また、2口コンセント(ダブルコンセント)として一つで3個分の領域を占有する器具がある。
 加えて、同様に一つで3個分の領域を占有して、1口の接地極付のコンセントと、接地端子が組み合わされた器具もある。

200V用
 単相200V用は、一つで3個分の領域を占有し接地極付の200V/20A(15A兼用)の器具がよく使われる。
 三相200V用は、一つで3個分の領域を占有する器具になる。コンセントが大きく埋込連用取付枠に収まらないことから埋込連用取付枠は使用せず、埋込形スイッチボックス(ボックスが金属製の場合は塗りしろカバーを併用)に直接ネジで固定するようになっている。

特徴

100V用(接地極なし)
 家庭用としてよく使われるものである。
 裏面には差し込み穴が2つ×2対ある。各対はどちらに差し込んでも良い(内部で繋がっている)。またストリップゲージと呼ばれる、差し込む適正な長さのゲージが付いていて、この長さに合わせて絶縁被覆を剥ぎ取り差し込むことになる。
 片方にはWと白字で書かれており、こちらが接地側であることを意味するので、Wの方に接地側電線(白色の電線)を結線し、何も表示されていない側に非接地側電線(黒色の電線)を結線する。
 日本で使われているAタイプあるいは2Pと呼ばれるアウトレットは左右で長さが少し違っていて、長い方がWつまり接地側電線(白色の電線)が結線されるようになっている。

100V用(接地極付)
 1個分の領域しか使わないタイプの接地極付コンセントである。高さが足りないので、90度回転させた方向で作られている。
 このタイプの裏面は接地極なしと見た目が同様であるが穴の使われ方が全く異なるので注意が必要である。
 コンセント側の真裏の2穴がそれぞれ電線の差し込み口になっていて、Wの表示がある側に接地側電線(白色の電線)を結線し、何も表示されていない側に非接地側電線(黒色の電線)を結線する。
 その反対側の接地極の裏側にあたる部分の2穴は接地線を結線する端子である。こちらは2穴のどちらに差し込んでも良い(内部で繋がっている)。

2口コンセント(ダブルコンセント)
 一つで3個分の領域を使って2口用意してくれる便利な器具で、2個別々に取り付けていく手間が掛からない。被せるプレートは3個分穴が開いたものを使う。
 裏は穴が2個×2対の計4個あり、Wの方に接地側電線(白色の電線)を結線し、何も表示されていない側に非接地側電線(黒色の電線)を結線する。上下はどちらの穴に差し込んでも良い(内部で繋がっている)。

接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)
 一つで3個分の領域を使い、上に接地極付コンセント(接地2P)、下に接地端子が付けられている便利な器具で、2個別々に取り付けていく手間が掛からない。被せるプレートは3個分穴が開いたものを使う。
 裏は、電源用の穴が2個×2対の計4個、接地極用が2個ある。
 電源はWの方に接地側電線(白色の電線)を結線し、何も表示されていない側に非接地側電線(黒色の電線)を結線する。上下はどちらの穴に差し込んでも良い(内部で繋がっている)。
 接地線を結線する端子は左右どちらの穴に差し込んでも良い(内部で繋がっている)。なお、接地極付コンセントの接地極と、下にある接地端子も内部で繋がっている。

200V用(接地極付)
 一つで3個分の領域を使って1口の接地極付200Vアウトレットを提供する器具である。このアウトレット(コンセント)は大型であるため、このようになっている。
 裏は右側の上と下がそれぞれ真っ直ぐの接点とL字型の接点の端子になっている。100Vと違って200Vは極性がない。両方が非接地側電線(R相及びT相)であり、黒と赤の2本の電線はどちらに繋いでも良い。左側には接地極に繋がる端子が2穴ある。こちらは緑は2穴のどちらに差し込んでも良い(内部で繋がっている)。

再検索