加圧水型原子炉
読み:かあつすいがた-げんしろ
外語:PWR: Pressurized Water Reactor
原子炉のタイプの一つで、軽水炉の一種。安全性が高いことから、広く普及している。
概要
軽水炉のうち、冷却水の圧力を高め、冷却水を直接沸騰させないものをいう。蒸気発生器によって蒸気を作り、タービンに供給するのが特徴。
燃料にウランを使う場合、3%濃縮二酸化ウランが一般に用いられるようである。
特徴
原子炉内で沸騰しないように約160気圧に加圧した高圧の冷却水を循環させ、原子炉格納容器内の蒸気発生器でこの冷却水の熱を使って別の水を沸かし蒸気を発生させ、この蒸気を外のタービン建屋に引くなどしてタービンを回す。
原子炉内を冷却する経路を一次系といい、一次系を流れる冷却水を一次冷却水という。一次冷却水によって蒸気となりタービンを回す経路を二次系という。二次系の蒸気は、海水などを使った冷却水で冷却され、再び原子炉格納容器内の蒸気発生器へと引き込み循環することになる。
一次系と二次系が分離されているため、放射性物質を含む水が発電タービンまで来ないという利点があるが、構造は複雑になる。
加圧水型原子炉は放射性廃棄物の量が少なく、小型化が容易なので、原子力潜水艦や原子力船のようなスペースに制限があるようなものにも使われる。
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