リニアレギュレーター
読み:リニアレギュレーター
外語:linear regulator
レギュレーター(DC-DCコンバーター)の回路方式の一種。
概要
パワーMOSFETやパワートランジスタなどの電力デバイス(パス・トランジスタ)をスイッチとして用い、そのオン抵抗を利用して電圧を下げ、目的の電圧を得る方法。
したがって、入力電圧は常に出力電圧よりも一定以上高い必要があり、その必要な電位差をドロップアウト電圧という。
また、ここで消費された電力は熱として放出される。つまり、電気エネルギーの一部を熱エネルギーに変換することで電圧を下げる。
特徴
利点
レギュレーターには大きく、リニアレギュレーターとスイッチングレギュレーターがある。
電流出力が小さくても、低ノイズな電源が必要な場合にリニアレギュレーターが使われる。それ以外の用途ではスイッチングレギュレーターが使われている。
リニアレギュレーターは消費電力が熱となるため放熱には注意が必要となるが、スイッチングレギュレーターのような(スイッチング周波数の)ノイズが生じないため、低ノイズになるという利点がある。
構造
スイッチングレギュレーターなどと比較すると、構造が単純なため小型軽量で済み、かつ低価格である。このため、小電力の電源回路でよく使われている。
大きく、次の二種類に分けられる。
シリーズレギュレーターは、パス・トランジスタを直列に接続したもの。この回路をそのまま部品化したものが、三端子レギュレーターである。
シャントレギュレーターは、パス・トランジスタを並列に接続したもの。無負荷時にも消費電力が大きく、効率が悪いためあまり使われないが、リファレンス電圧作成用途などで使われている。
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