ホスゲン
読み:ホスゲン
外語:phosgene

 COCl2。塩化カルボニル(carbonyl chloride)。常温では無色の気体。融点竏128℃(145K)、沸点8.3℃(281.5K)。
 一酸化炭素塩素を活性炭上で熱するか、クロロホルム四塩化炭素が酸化することによって生成する。自然界では一酸化炭素と塩素とが日光により直接作用して生じるが、ホスゲンの名も、ギリシャ語で "光" を意味する "phos" と、"作られる" という "gignesthai" が語源である。
 があると加水分解を起こし、塩酸二酸化炭素に分解する(COCl2+H2O→2HCl+CO2)。
 代表的な窒息性毒ガスであり、吸入すると呼吸困難を起こし、死亡する。

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