シリウス
読み:シリウス
外語:Sirius

 おおいぬ座にある恒星の一つ。ギリシャ語で「焼き焦がすもの」の意。
目次

概要
 おおいぬ座α星(αCMa)、9番星(9 CMa)。
 全天で21個ある1等星の一つで、中でも太陽を除けば全天で最も明るい恒星である。
 これを著している時点で、太陽に8番目に近い恒星の星系(星数なら10番目と11番目)という、近距離恒星である。

情報

基本情報

物理的情報

詳細情報

主なカタログ番号

特徴

連星
 シリウスは連星系である。
 伴星B(シリウスB)の存在が1844(弘化元)年に予言されたが、主星が明るすぎるため伴星の観測が難しく、1862(文久2)年に初めて観測された。そして1915(大正4)年に伴星Bが白色矮星であると確認された。伴星Bは天文学史上初の白色矮星と考えられてきたが、実はそれ以前に「エリダヌス座40番星 B」が白色矮星として認識されていたとする説がある。
 伴星Bは実視等級8.3等、絶対等級11.2等で、スペクトルDA型。公転周期は約50年である。
 なお、伴星Cとして赤色矮星があるとする話が聞かれるが、これは天文学的には認識されていない。創作物語やオカルトの分野で語られる、現時点では架空の天体である。

星列
 有名なオリオン座の斜め下に位置し、オリオン座α星ベテルギウスとこいぬ座α星プロキオンと共に冬の大三角を作る。
 また、周囲の5星で弓のような半円形を作り、これはシリウス大円弧と呼ばれる。

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