アルキン
読み:アルキン
外語:alkyne
不飽和炭化水素
のうち、
三重結合
を一つだけ含む
鎖式炭化水素
のこと。一般式は C
n
H
2n−2
である。
目次
概要
命名法
語幹
アルキニル基
アセチレン
主要なアルキン
概要
一般構造は、「R‐C≡C‐R'」となる。
この三重結合は、C-H結合とC≡C結合の一つは
sp軌道
、C≡Cの残る二つは
p軌道
である。
命名法
語幹
IUPAC
の命名法では、語幹に -yne を付ける、つまり対応するアルカン(鎖状の
飽和炭化水素
)の語尾 -ane を -yne に変える。三重結合の位置は、最も小さくなるようにして番号を与える。
また、複数のアルキンを含む(複数の三重結合がある)場合は、
数詞
を附して、-diyne(ジイン)や -triyne(トリイン)、のように命名する。
アルキニル基
アルキンの任意の炭素原子から水素を一個の除去した一価の
置換基
をアルキニル基という。
アセチレン
最も単純な構造となる「HC≡CH」は、IUPACの命名法では「エチン」(ethyne)であるが、許容慣用名としてアセチレン(acetylene)の名を持つ。
主要なアルキン
C
n
H
2n−2
(n≧2)のn数ごとに、次の通り。
n=2 エチン C
2
H
2
(慣用名アセチレン)
n=3 プロピン C
3
H
4
(慣用名プロピレン)
n=4 ブチン C
4
H
6
n=5 ペンチン C
5
H
8
n=6 ヘキシン C
6
H
10
n=7 ヘプチン C
7
H
12
n=8 オクチン C
8
H
14
n=9 ノニン C
9
H
16
n=10 デシン C
10
H
18
n=11 ウンデシン C
11
H
20
n=12 ドデシン C
12
H
22
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