74541
読み:ななよん-ごーよんいち
外語:74541
74シリーズの一つ。高速CMOS版の74HC541などがある。別名「Octal 3-State Non-Inverting Buffer/Line Driver/Line Receiver」。8回路の信号線ドライバー。但しフリップフロップではない。
特徴
20ピンICである。端子はVCC/GNDの他は、データ入力A0〜A7と、信号出力Y0〜Y7、そして2本の出力イネーブル端子OE1、OE2がある。
動作
OE1とOE2は内部で否定論理和(NOR)されており、その結果がHの場合(OE1=OE2=Lの場合)に、信号が出力される。
つまり、データ入力A0〜A7にデータを入れた後、OE1とOE2の両方をLにすると、A0〜A7の内容がY0〜Y7に出力される。それ以外の状況では出力はハイインピーダンス(Hi-z)になる。
用途
現在は8255などのPIOが入手困難になってきたため、その代替の選択候補の一つである。
これは一方向のみだが、特にINポートに適する。
例えばCPUのデータバスD0〜D7を74273のY0〜Y7に繋ぎ、読みたいICやDIP-SW等を74273のA0〜A7に繋いで、OE1にCPUのリード信号( ̄(RD)など)、OE2にチップセレクト信号を繋ぐだけで良い。
ちなみにOE1・OE2がアクティブ・ロー(負論理)なのは、CPUのリード信号やチップセレクト信号が一般にアクティブ・ロー(負論理)だからであり、そのような環境で使いやすいように設計されているためと思われる。
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